6月から始まる海千山千の稽古に備えて
稽古場の確保に走り回る今日この頃。
比較的安い公民館に、いくつか登録しているので、
その4~5つの施設の空き室状況を見ながら
予約を入れてゆく。
ところが、最近目立つのが「演劇禁止」の張り紙。
たくさんの団体がこれらの部屋をかりるので
お互いに迷惑がかからないようにやりましょうというわけで、
へやには活動目的別に使ってよい・わるいが決められている。
たとえば、中野区の某地域センターでは
演劇に許されているのは音楽室だけ。
ほかでも、体育館だけとか、
隣接する部屋のないうなぎの寝床のようなスペースだけとか、
とにかく環境は年々悪化、追いやられている。
そもそも「演劇禁止」の原因は、いままでに大きな声や物音で、
周りの部屋に迷惑をかけた劇団が多数あったからだろう。
私自身も今までにご迷惑をかけたことがあるので、
この張り紙を見て「なんでよ!!」とムキになることができない。
ただ、公民館の窓口の方が考えている「演劇」が、
どうも、かたよった「演劇」らしいので、
時々腹が立つことがある。
いったい、ここでどんな演劇をやれというのか。
「こんな、細長い場所では稽古ができないのですが。」
「本読みをしたいのでテーブルと椅子がほしいのですが・・・。」
「和室はちょっとやりにくいのですが。」
と、窓口のオジサマたちと戦った経験は
小劇場の稽古場とり係の方なら何度かあるだろう。
想像するに、かの公務員の方々は
「アクロバット的な肉体派演劇」
または
「お面をかぶってやる学芸会的劇」
を想像なさっている・・・・らしい?
それでもすごいのは、
そんな使いにくい部屋を
多くの演劇サークルが使っているということである。
この狭さで、どんな稽古をしたんだろう・・・
そうだ!
これだって稽古をすればいいんだ!
どこでも空いているスペースでやってしまえばいいんだ!
別に、毎日この悪条件というわけではないのだし
この空間でしかできないことを、その日はやればいいんだ!
組織や他人を変えるのは難しい。
相手を変えられないのなら、こっちの頭の中を変えてみよう。
「公務員の前に、強く、賢く、たくましく。」※
さあ、今日も元気に予約とり! ウフ♪
※ちなみにわが母校のモットーは
「神の御前に、清く正しく、美しく。」だった。
そんな時代もあったっけ。
Trackback(0) Comments(4) by 鯨エマ|2008-04-29 09:09
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