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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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またもやエコ談義。

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劇場で配られる大量のチラシ。
どこもかしこも芝居をやっているんだなあ、
観客より、やってる人の方が多いいんじゃないかしら・・・。
と、考えたりする前に、きづいてよ、この紙の量に!!

最近はA4が主流になっているなか、私はかたくなにB5を守っている。
チラシがなければ宣伝できないので
紙の大量消費を承知で作ってしまうのだが
せめて、少し小さいサイズで・・・・という、
苦肉の本人にしかわからないエコ活動だ。

そもそも、印刷はすごく無駄の多い作業なんだそうだ。
色が紙にきちんとなじむまで、何千枚という無駄な印刷をする、
そして、大きな版をきるときには、その周りの部分がごみになる。
(印刷やさんでは、チラシを1枚1枚すっているわけではなく、
大きな版に何枚も並べて印刷し、あとで裁断するんだそうな)
それを知っただけで、もうアフリカの森林にごめんなさいといいたくなる。
Fデザイナーいわく、「だから僕は発想を変えたんです。
捨てたくないと思う、とっておきたくなるような、チラシを作るんです」
なるほど。すばらしい。
しかし、我が家を見ると、
そう思ってとっておいたチラシを
もう一度見直すかというと、あまりしていない気がする。

さて、「さくら」のチラシを作るに当たって
某印刷会社のサイトで値段を調べるに
なんと!B5よりもA4のほうが安いではないの!!!
ここで、値段に負けてA4にするか、否か・・・。
実は前も、別の印刷やさんで同様のことがあり、結局B5にした。
もちろん、紙の消費量を少しでも少なくしたいという思いと、もう1つ、
A4だと、自転車の籠に入らないのだ。
これは、私にとっては致命的。
フットワークがぐっと悪くなってしまうもん!!!

だいたい、公演の1ヵ月半前から、
出来上がったチラシを都内に配ったり、折込に出かけたりするのだが、
自転車の籠に収まるのがちょうど2000枚。
あと、背中に1000枚背負って、プラス私の体重を含め、
マイチャリは限界に達する。
これがA4だと、籠に入ったとしても、重さ的に2000枚が限界になってしまう。

さて、世の中がエコロジーとは逆方向にグングン走っている中、
ある会社では、残ったチラシの回収を始めた。
劇場であまってしまったもの、お客さんが持って帰らなかった束、
かなしいかな、観客が少なくて使わなかったプログラムなど。
私の知る限りでは、品川区の障害者の作業所が
この活動で大いに活躍している。
多分、大量の収穫があるはずだ。
その古紙が有効に使われているかどうかは、怪しいけれど・・・。

芝居をしていると環境に良くないことばかりせざるを得なくなってくる。
大道具の廃棄、チラシの廃棄、電力の消費ははなはだしく、
消物があれば食品、スタッフさんに出すお弁当のプラの空箱と、残った御飯。
とにかく、作品を成立させるためには無駄を惜しまない。
「紙がもったいないからチラシはやめましょう」なんて、言い出したら最後、
「じゃ、オマエさあ、アフリカ行って木、植えてこいよ。」といわれるだろう。
それで、目を瞑って作品を創ってゆく。

そのうち、環境問題がもっと切実になったら、
チラシ禁止、大道具も他社からの使いまわし奨励制度、
電気を使わないように、昼公演ばかり(場面も夜のシーンはなし)、
何ていう演劇界になるんだろうか。
厳しい制約の中、かえって皆、燃えるかもしれない。

今回のチラシはB5で15000枚
はがきが1000枚。
1枚も無駄にしない、1枚1枚、確実に配ってゆくぞ!

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by 鯨エマ|2008-02-13 10:10

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