父から誕生日プレゼントが贈られてきた。
A3の手紙1枚と
「これを読め!」といわんばかりの
資料の数々、カラーコピーでごっそり。
本をよく読む人で、周りの人間にも
イロイロすすめるのが好きらしい。
同封された別の封筒に7000円。
この半端な数字はなんだろう。
35歳の娘に贈る祝儀が7000円というのは
おもわず笑ってしまったが
メモのように「ちょうど手元に7枚あったのでいれときます」
と、書き添えられており、
なんとなく、悲しいにおいを感じてしまった。
毎日毎日、役者仲間からのDMがいっぱいだ。
もちろん観にいきたいと思いつつ、財布も許さないので
断念しかかっていた舞台を
この貴重な7000円の半分を使って観にいくことにした。
以前、海千山千に出演してくれたFさんが
長年在籍した劇団をやめて、新たに旗揚げした劇団だ。
まだチケットが取れるらしいので
土曜の昼にもかかわらず、でかけるつもり。
チラシを見るに犯罪被害者遺族のおはなしだろうか。
ちょうど、先日購入した本
「この悲しみの意味を知ることができるなら」
(著者:入江杏)を読み終えたところ。
世田谷事件の被害者遺族が
その喪失と再生の体験をかきつづったものだ。
涙なくしてはよめない、まさに著者の想いが凝縮された1冊。
いま、Fさんの芝居を観にいくのはタイムリーかも。
本も、芝居も、
「いま、出会うべくして出会った!」と思うものがある。
行こうか行くまいか迷っていた芝居、
そこに届いた7000円、
ぽっかり空いていた土曜の昼間、
ムリヤリだけど、何か意味づけたくなってしまうわ・・・。
さて、水道と下水道のその後だが、
今朝、管理会社経由でメンテナンスに来てくれた。
給湯器が小さいから、という理由らしい。
たくさんお湯を出したいときは、
「75度まであげて、水と一緒に出してください。」
「75度ですか?!」
「ええ、やけどしますから気をつけてくださいね。」
「・・・・。」
私のことだから、多分危険。
今までどおり、ちょろちょろで我慢しといて、
たまに隣の銭湯に行くのがいいかもね。
7000円の残りは銭湯代にしよう。
父よ、ありがとう。
Trackback(0) Comments(2) by 鯨エマ|2008-02-09 12:12
「ゆたり」は時の広告社の登録商標です。
(登録第5290824号)