もう晩秋近くなっているので(そこここの山々がとても綺麗に色づいてきましたね。事故りそうです)今さらになってしまうのだけど、お気に入りの銚子ヶ滝です。裏磐梯の帰りに寄ってみました。
滝の手前にそびえる、個人的には小田代ヶ原で言うところの「貴婦人」にあたる立派なカエデは、まだ新緑の頃に来たときの鮮やかさを保っていたけれど、崖の木々は鮮やかな色を見せはじめていた。
この日は小型バスで15人くらいの団体がやって来ていて、みんなお揃いのジャンパーに袋を持っていたので「ごみ拾いですか?」と訊くと「そう」なんて素っ気なく答えられたりなんかしちゃったのだけど(彼らからすれば、ぼくもごみを捨てかねない一介の厄介な観光客なのだ)、帰り道でその一団のお一人と一緒になり、話しながら帰ってきた。
一年に一度みんなで集まって銚子ヶ滝遊歩道のごみ拾いをなさっているそうで(そして温泉にゆっくり浸かって帰る!)、今日はそんなにごみは落ちていなかったものの一時期はやはり酷かったらしい。
圧倒的な美しさ。しかし滝の前にはごみが散見される。たちが悪いのは土中に埋めるやつだ。団体の方が拾っていった
極めて個人的な意見だが、こういう自然環境の中においてごみを捨てるのは(むしろ)わりと年配の方に多いんじゃないかという気がする。環境破壊とか環境保全とかそういう問題が認識される以前の世代だから、しょうがないのかなという気もする。ごみは棄てるというのが人間の本質でもあるわけだし。だから、「最近の若い人間は…」とかいう一方的な物言いは極力避けるべきだろうと思う。むしろ世代ごとにあるいは時代をディケイドごとに区切ってある程度傾向を論じられると思うけれど(勿論、偏見に頼りがちになる危険性は承知であるが)、村上春樹や内田樹先生が「知性の総量は世代ごとに変わらない。その向かう先が変わるだけである」と言うように、物事への関心が世代ごと時代ごとに変わっていくだけなのだということを認識しその推移を具に観察する視点を養わなくては、「環境」といった今日的な問題を主体的に考えていけないんじゃないかなあと思うのだ(だから、わざわざこんな山奥まで来てごみを捨てて帰るような輩はただのバカだと思うし、ヒステリックなまでに「クリーンネス」に固執する連中にも辟易する。「環境を守ろう!」とか「健康」とかいう口当たりのよいいかにもな言葉を世間にはべらすことによってカネとか利権とかがどこに回っているか、とかいうことです。K3Sです)。
はい!銚子ヶ滝の写真。ごめんなさいねホント
その意味において、すべての問題はすべての人々にとって関わりがあると思うし、彼らが交じり合う「社会」というフィールドにおいてはあらゆる諸問題がすべての人々にとってそれぞれ何がしかの責任として認識されるべきだろう、と思う(そんなの当たり前の話だろうけれど)。
ぼくは今の若い世代、特に30~40代(ここらへんは完全にぼくの偏見なので気にしないでください)における「当然に享受すべき権利をもともと有しており、それを行使し(て自らの利益を最大限に得)ようとすることは当然の権利だし、っていうか全然普通でしょ?疑問とか感じたことないし」みたいな態度が非常に気に入らない、というだけの話なんだけど。「え?当然でしょ?」みたいな空気があり(世代的に)、ぼくはそれは確かに当然ではあるよ、でもそれを当然と言い切っちゃうのは違うんじゃないか、と思う次第である。逆に言えば、そういった考えがあまりに希薄なために(つまり社会と関わること、責任の発生という意味で;いや、おれが一番無自覚なんだろう)ぼくはニートをやっているんであって、だから諸問題は相補的だと感ずるのである。
はい美しい銚子ヶ滝~!ごめんなさいね、気にしないでくださいね。どうも悪ィ癖で
「お前みたいなアダルトチルドレン崩れの糞ニートに言われたかない。一丁前に仕事してから物を言え。豚小僧が。相変わらず口だけは達者なようで?痴れ息子が。バカは貴方様でございましょう一丁前に消費者ヅラか?いろんなところで肩身狭く生きて、消費者になったとたん偉そうなツラして人をアゴ扱いして何とも思わねえんだろが。へえへえ大したご身分でさぁね。神様ってほんとにいるんですね八百万の神ってこのことですかね。この世の沙汰はカネ次第ですねえヘイヘイ。むっさい顔した神様ばっかだけどな」と言われればはい、一言違わずその通りです。と言わざるを得ないので「銚子ヶ滝はいつ見ても素晴らしい」とだけ断言しておきましょう。もう11月も半ばを過ぎてしまい紅葉の見頃は終っただろうけれども、雪降る銚子ヶ滝というのも是非一度見てみたいものである。
鮮やかな緑を滝のまえに優雅にさらしている。いつ見ても素晴らしいなあ!
↑滝はいい。まずくだらないこと言わなくて済むからね。ただ目の前の流れに身をたゆたせれば幸せ
Trackback(0) Comments(0) by 雨|2008-11-18 02:02
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