桜の花が散ってしまえば春も終りかなどと思っていたけれど、気づいたら桜が散ったあとの里には新緑の季節が到来していた。
家の庭のモミジの葉っぱが新緑だ、ケヤキの葉っぱも新緑だな、そこらの山の木も草も新緑じゃないか。青空にくっきりと浮かび上がり、雨を吸い込んでしっとり鮮やかに、新緑が目にしみる。桜が消え去ってしまえば、ああ新緑が目にしみる。
新緑が目にしみるので(特に掛けたわけでも無いので芸が薄いですが)、滝が見たくなった。去年いくつかの滝を見たけれど、冬だったので当然葉っぱが落ちて骨のような木々が林立していたわけで、これに葉がついたらどんだけ綺麗だろう…と思っていたら桜がぱっと咲いたので滝どころではなくなったのだが、いつの間にか葉もぱっとついてしまっている。一年の過ぎるのなんて本当に早いのだ。ぼやぼやしていたらあっという間に骸骨だらけになってしまう。
というわけでとりあえず去年も行った「生田の滝」を見てみることにした。思ったとおり素晴らしい緑に囲まれて、小躍りした。GW中だったので結構人が来ていて、カメラを抱えた人もいた。
大滝の前で足場を探してウロウロしていたら、家族連れがやって来てピクニックをはじめてしまい、うひょっとなる。どうも今ひとつ締まらない体。カメラを颯爽と抱えかっこよく撮影してキメてやろうと思うのだけど、滑りそうな岩の上で虚虚。しかし家族連れは我の存在を無視。二倍恥ずかしい。
↓大滝。
↓中滝。
↓見返りの渕。
↓不動滝。生田の滝群までの途中にあり一番最初に見ることのできる滝。道端の鳥居が目印。造形の美しさだけでいえば生田滝群の中でも随一か。足場が狭くて見る場所は限られている。
最近暑いなあと思ってこたつをしまうと、決まって寒くなるんですよね。滝で納涼、というわけにもいきませんが、予想外の台風のあとの大地震にご注意ください(なんかそんな噂があるようで;地震大嫌いなので不安)。
↑スタン・ゲッツは「煙が目にしみる」を演奏していないのかしら?
by 雨|2008-05-12 11:11
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