茨城県の方にはなじみ深い食品と思うが、他県の方はどうなんだろう。
しょぼろ納豆ってご存知ですか?
納豆と、天日干しにした割干し大根をしょうゆ漬けにしたもので、納豆の産地水戸周辺では、古くから各家庭で作られていたようだ。今でも水戸を中心に納豆屋さんや漬け物屋さんで作られていて、郷土食のひとつである。
おぼろ納豆と呼ぶ人もあるが、うちではしょぼろ納豆だったように思う。子どもの頃は普通の納豆よりこちらの方が断然好きで、しらす、のりたまと並んで、ご飯にかけて食べたい三大お気に入りのひとつだった。
大人になってなぜだか食べる機会が減ってきたが、今では◯との好物で、時々スーパーで買ってみる。するとアタリとハズレがあることに気づく。時に割干し大根の歯ごたえがボソボソとしてイマイチだったり、何だかやたらしょっぱくて、体に悪そうと思ったり。しかしチェックの甘い体質なので、いつまでたってもどれがアタリでどれがハズレか見極めがつかないまま今日に至っていた。
「大貫漬物食品ていうところのが美味しいんだよ。他県の人にもたまに送ったりするけど、茨城らしい贈り物として、干し芋と同じくらい喜ばれるよ」
と、ずいぶん前に友達に聞いていたのを思い出し、雨の午後、ホームセンターに行くついでに地図を頼りに行ってみた。
(有)大貫漬物食品さん
水戸市元吉田町のちょっと奥まったところに工場がある。人気のない細い道路沿いに、いい感じに漬け込んだ感じの暖簾を発見。店内の冷蔵ケースには15種類くらいの商品名が表示されているが、実際には4、5種類の商品しかなかった。売り切れなのかしら?ちょっと侘びしい雰囲気。
でも、お目当てのしょぼろ納豆はちゃんとあった。先の写真は300g300円也。
夕飯にさっそく、炊きたてのご飯にのせていただきまーす!
うーん、美味しい!友達の言ってた通りだわ、納豆のねっとり感と割干し大根のコリコリした食感が、ふっくらごはんとぴったり。塩分も控えめで、ごはんの甘さを引き立ててくれる。噛むほどに素朴な旨味が伝わってくる。
昨日道の駅で仕入れてきた味の濃いナメコと、友達の手造り味噌で作った味噌汁。新鮮な大根の葉っぱの炒め物、茨城ブランドのローズポークの付け合わせにはたっぷりクレソンと、我が家のお取り寄せ定番のヤマザキファームのミディトマト。
ミディトマトの記事はこちら
質素な夕餉だけれど、どれも家族の好きな物。すべて地のもの。
ちょっと二人とも食べるの早いって、もっとゆっくりおあがりなさい。
なめこ大好きの◯えはよく特大なめこの茎をくわえて笠の部分を見せながら「これお口のボタン〜」とかやってたな〜。もうやらなくなっちゃったんだな〜。なんて感傷に浸ってる間に、あらあらワタシも無意識(!)のうちに席を立ちごはんをおかわりしていた。やばいやばい。
水戸土産として納豆を御用達の方、たまには趣向を変えてしょぼろ納豆はいかが?お茶漬けにしても美味しいし、お鍋のあとの雑炊に入れていただくと、これがなかなか乙ですよ。
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» Tags:しょぼろ納豆, そぼろ納豆, 大貫漬物食品, ミディトマト,
Trackback(0) Comments(11) by Yamepi|2008-11-27 22:10
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