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旅の語源にはいろいろな説があるようです
普段居る場所から少しでも離れれば
外辺(たび)なのだとか
距離や時間はあまり関係ないようで
たとえサンダルをつっかけてふらりと散歩にでた先も
移動がともなえば それは小さな旅なのです
もっと言えば肉体の移動だけでなく
心が日常とは違うどこか遠くへ飛ぶことも
旅と呼んでいいのでしょう
時に1枚の絵や写真 1冊の本に心奪われて
ぐっとその世界に入り込む感覚 それも旅のようなもの
旅の語源のひとつに たどる日 というのもあるそうです
文学的な響きが気に入ったので
これからワタシはこれを旅の語源とすることにします
旅=たどる日 にふさわしい たいせつな旅の思い出があります
それはワタシが幼かった頃
何度も何度も夜の南極に旅をしていた時期がありました
今でも鮮明に思い出すことができます
スースーするガムの包み紙の絵に吸い込まれ
降るような星空の下 ペンギンの隣りに立って
鯨が潮を噴く音をいっしょに聞いていたことを
刹那 非日常を浮遊し
はっとして我に返った瞬間の
ただいま という感じは旅情以外の何ものでもありませんでした
大人になってそのことを思い出したのは
とあるイベントに参加して
旅の定義について考えた時のことでした
いばらき旅のストーリー事業の一環
旅のカフェという催しは
際立った特色がないと思っていたいばらきのあちらこちらに
本当はたくさんのきらめきが満ちていることと
その見つけ方を示してくれました
お勉強のような説明ではなく
ただのガラス玉も角度を変えて透かして見れば
別な色が現れて見えることを
楽しそうに透かして見ては夢中になっているその姿で
気づかせてくれるイベントでした
旅のカフェをきっかけに
ごく普通の風景が今までと違う見え方をしはじめて
こんなに身近なところで旅情を得られる不思議
それに気づけた自分自身にワクワクしたのは
ワタシだけではないはずです
その旅のカフェのエッセンスが詰まった本
『いばらき旅のモノサシ』が出ました
茨城っていいところ
でも なにげない心地良さをどう伝えればいいのかわからない
普段からそう思っている人ならきっと
腑に落ちる言葉に出会えるかもしれません
そしてこの本のページが
これから心の旅の扉になってくれるかもしれません
幼かったワタシの心の旅の扉
クールミントガムの包み紙とひとつだけ違うところは
思いたったらすぐに行ける場所ばかりだということです
実際に足を運んで自分のモノサシで測ってみたら
茨城にはどんな旅が見えるでしょうか
http://www.hontoyutari.com/book/book03.html
» Tags:いばらき旅のモノサシ, ゆたり出版, 旅のカフェ,
Trackback(0) Comments(2) by Yamepi|2015-10-19 20:08
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