「ゆたり」ゆとりと情緒に満ちた暮らしのエスプリ

Loffel Cafe

　水戸から40分ほど北へ車を走らせた所に、合併されなかった数少ない地域、東海村がある。原子力や原発のイメージの強いこの地には、意外なことに最近カフェや雑貨ショップが少しずつオープンしはじめている。レッフェルカフェも新しくオープンした店のひとつなのだが、いい意味で昔からあるような雰囲気を持っている。今回は笠間でこのカフェのショップカードをみて訪れたのだが、中に入った途端、一発で気に入ってしまった。

　扉を開けてすぐ広がるのは、雑貨屋としての顔。オーナーがセレクトしてきたアンティーク雑貨や食器、作家さんの手作りアイテムなどが賑やかに並ぶ。奥に設けられた客席は、適度に空間が仕切られていて、自分の時間を過ごしやすいよう配慮されている。どっかりと沈み込みたいソファー席から、食事向きのテーブル席まで、お客さんが気分に合わせて選べるのも嬉しい。ティータイムにはめずらしい焼き菓子の食べ放題をやっていて、私も長居する気満々でドリンクとそれを注文する。オーナーはご主人が経営するデザイン会社を手伝いながら、いつか好きなアンティークや雑貨を使ったお店をやりたいと思っていたそう。子供が少し大きくなって手を離れたのをきっかけに、実家の近くでカフェを開くことを決意。そのかわり自分やスタッフ、家族に無理のない範囲で営業しているから、営業時間も短く土日もほとんどお休み。「自分が素敵だな、美味しいなと思ったものだけを提供する。無理な営業はしない。そのことを守って余裕があるからこそ、できることがあると思う。そのスタンスが伝わって『また来ます』って声をかけてもらえた時『よしっ！』って嬉しくなりますね。」とオーナーは話してくれた。ゆとりや豊かさを持って店を作っているから、多くのリピーターが訪れる。無理なく軽やかに続いているカフェは、居心地もまた軽やかなもの。いつまでも何気なく、ふらっと足を運びたくなる身近なカフェであってほしい。

*menu*
ブレンドコーヒー　¥400
ホットティー（ポットサービス）　¥400
キッシュプレート　¥1,150
エビとアボカドのベーグルサンド（Lunch Set）　¥1,150


Loffel Cafe（レッフェルカフェ）
茨城県那珂郡東海村豊白1-11-16
029-287-3211
営業時間　11:00〜17:00
定休日　日曜日、祝日、第2・3・4・5土曜日
客席数　20席
駐車場　6台
URL　http://loffelcafe.exblog.jp

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Trackback(0) Comments(2) by 吉川永里子｜2008-06-23 15:03