路で人とぶつかったら、なんていいますか。
自転車ですれちがいざま、人に触れてしまうとか
車と接触しそうになったとき、そういときにも、なんて言いますか?
「ごめんなさい」
「失礼しました」
「すいません」
または
「・・・・」
私は「すいません」が多かったように思います。
でもって、それに対して返事が返ってくることはほとんどありません。
目を見ないようにそのまま通り過ぎていく、というのが、多いのです。
ずいぶん前ですが、「ごめんなさい」と言ったら
他人に忠告されたことがある。
「ごめんなさい」は自分が悪いというのを認めること。
訴えられても仕方なくなるから、気軽に言わないほうがいいというんです。
「アメリカじゃ。気軽にアイムソーリーは、いわないよ」と。
アメリカがどうだって、知ったこっちゃないのですが
以来、私は「ごめんなさい」をいうのは、気を付けていました。
そんな言葉云々以上に最近は、街でぶつかっただけで
殴り合いのけんかになることだってあるような殺伐とした感じさえある東京。
相手も相手でなるべく私を観ない、視線を合わせない、そうやって
すり抜けるように去る・・・・そうなることがすごく多いのです。
でもここのところ、うちの赤ん坊をおんぶしてチャリに載ることが多くなって
走行スピードも、通る道も、すごーく気を付けるようになってから
私はぶつかってしまったときに「ごめんなさい」というようになりました。
なんでしょうね、やはりスピード出せないと
のっているときの精神状態も変わってくるのでしょうか。
いや、子どもが観ているという意識でしょうか。
そうだ、確実にそれでしょう。
不思議なことに
ぶつかりそうになった時、「あ!ごめんなさい」というと、
相手もはっとした表情になって、「ごめんなさい」と
ちゃんと目を見て言ってくれる率が結構高いのです。
そこには、どっちが悪いとか、被害加害とかそういう意識はない、
ただ、相手をびっくりさせてしまったことについて
即座にお詫びする、ただそれだけのシンプルな行動です。
そうすると、不思議と相手もちょっとやさしい表情と言葉を発するのです。
そうか、こうやって、少しずつみんなが「ごめんなさい」って言えるようになれば
殺伐とした雰囲気が、無くなっていくだろうな。
またひとつ、赤ちゃん効果。
Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2017-09-30 01:01
「ゆたり」は時の広告社の登録商標です。
(登録第5290824号)