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[鯨エマの海千山千] 記事数:1734

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続・保育所その後

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3月4日に封書で二次募集の結果が来ました。

果たして、わが家の待機児童は、
奇跡的に区立保育園に入園が決まりました。
最寄りではなく、家からは一駅以上ありますが
自転車でいけば、10~13分くらいの距離です。
第一希望に比べれば敷地は狭いものの
やはり区立は園庭もあり、開放感があります。
遠くても、ありがたい結果だといえるでしょう。

この狭き門に引っかかることができたのは
2つ、理由があったと思っています。

ひとつは、最初のポイント換算が間違っていたこと。
計算しなおしで1点上がりました。
この1点で何十人分も飛び越えるのだそうです。
つまり、同じポイント数の人がい~~~~~っぱいいるということですね。
私の場合は「職場に同伴している」と書いたことで
「同伴OK」とみなされていたのですが
いえいえ、それが困るから入園させたいんです!といって
再計算になりました。

2つ目の理由は
やはり、窓口での強い強い押しでしょう。
嫌な言い方をすれば「ゴネる」。
ましな言い方をすれば「主張する」。
窓口対応の人は
「こんな文句を言いに来る親はめんどくさいから、もう入れちゃえ」
ってな感じになるらしいです。
(本当かどうかわかりませんが、たぶんそうなのでしょう)

こうして得た入園の承諾書ですが
もちろん、心は複雑です。
うちよりも、もっと困っている家庭もあるでしょう。
同区の待機児童は900人を超えているのですから。
窓口で、いかに強く主張するかにかかっているならば、
どうしても、そうできない人は、ずっと貧乏くじを引かされてしまうわけです。
こんなやり方でしか入れないのか・・・と思うと
本当に複雑な思いです。

15年ほど前に私はヘルパーの仕事をバイトで始めました。
当時、自立支援法ができたばかりだったか・・・?
詳しくは覚えていないのですが
とにかく、障がい者たちは、マークシートによる査定で
ヘルパー派遣時間を決められてしまうという
厳しい状況に迫られました。
最終手段は、「役所でいかに主張するか」にかかっていました。

強気で「もっとくれ」と言える人、言えない人、
ここが、生活を左右する、まさに運命の分かれ道でした。
生活は、積み重ねれば「人生」そのものです。
ヘルパー派遣時間が少なくなれば
自分のやりたいことはできなくなる、家族への負担が増える、
必然的に「自立」から遠ざかります。
逆に、派遣時間を多く取得できれば
やりたいことができるし、外出時間も増えて
社会性のある生活が待っています。
私は、そういう障がい者たちの状況を見たとき
「生活・人生は自分で作るものなんだな」とかなり客観的な目で感じていました。

それと似ていて非なるのが今回の状況です。
保育については「枠」が決まっているから、
誰かが入れば、誰かは落ちるわけです。
いまや、母親が24時間育児に専念するのが、いいとばかりは言えない時代になりました。
兄弟が少ないのだから、早くお友達を作れる環境へ、とか、
狭い家よりも走り回って遊べる環境へ、という理由で
保育園に入れたい親がたくさんいます。
私が聞いた、待機児童の親たちのボヤキでも
「うちの子、跳び箱も飛んだことがない状態で学校に行くのかともうと不憫で・・・・」
という声が聞かれました。

時代によって、なにがいいのかは変わってゆきます。
それでも、ここ1か月で、あきらかに時代と逆行していると感じたのは
「育児は家で」「育児は親が」という自民党区議の姿勢でした。
育児も介護も、社会で支えていこうというのではなく、
各家庭で責任持ってくださいね、的な姿勢です。
これは、自民党の改憲案と重なるのです。
人を「個人」ではなく家族単位でとらえていく方向です。
でも、家族の形がここまで多様になった今
家族単位の絆よりも、地域社会の絆を大事にしなければならないと思います。
行政も、それを前提に政策を立ててゆかなければ
「該当しない人」だらけの妙な制度、法案ばかりを作ることになるのではないでしょうか。
(だから私は自民党の改憲案に反対なのです)

待機児童問題は、保育所の問題だけが重要なのではありません。
そもそも、夫の給料だけで暮らせないという状況、
近所に気軽に預けられる「ご近所さんがいない」状況、
こどもを連れていけるところが意外と限られているという状況、
職場復帰が難しいという状況、
いろいろあります。

それらの、どこから手を付けるべきなのか・・・・・
私は当事者の声が、一番社会を変えるきっかけになると思い
今回、声を大にして区議たちに訴えました。
いまのこの、複雑な気持ちを抱えている以上、
4月1日からの入園を手放しで喜べません。
入園が決まった今も、あの「落ちた」瞬間のがっかり感を
申請した半分の人が味わっているのかと思うと
いたたまれません。
誰かが入れば、誰かが落ちる・・・・・
区が努力をしてできないのならまだしも
予算はある、そして隣の区はできている・・・・
なぜ、うちの区はこんなに足踏みしているのでしょう。

私はしばらく、この問題にかかわることになりそうです。
ひとりでも多くの親が、自分流の育児を実践できる社会になってほしいです。
入園できて、一件落着、とはいきませんな。

Trackback(0) Comments(2) by 鯨エマ|2017-03-08 02:02

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