かんじゅく座10周年記念パーティーを
10周年イベントの最後の企画として開きました。
当初は、9月に開催したいと思っていましたが
もろもろ重なり、この時期の開催となりました。
開催にあたっては、賛否あったものの、
座員が幹事になって計画を進めていってくれたおかげで
OBへの連絡もスムースに進み
懐かしい面々と再会することができました。
退団なさった方たちの理由は様々ですが、
介護、看病、闘病と、
人生の中でも非常に重大な時間を過ごされているさなかに
足を運んでくださった方も多く、共に短くも貴重な時間を過ごしました。
受付、司会なども、座員たちが引き受けてくれて
おかげさまで、私は、みなさんとお話をする時間ができました。
好評だったのは、映像上映です。
前半は、いままでの公演の記録ダイジェスト版。
10年分少しずつかいつまんだものを、みんなで見ました。
公演のDVDをみんな買っているのですが
観ない人もいるらしく、
今日、全員で一緒に見て、懐かしさと可笑しさでいっぱいだった人もいたようです。
後半では、外部出演作品のダイジェスト版を流しました。
映画やテレビCM、企業VPなど、
この10年で出演してきたものはかなりたくさんあります。
アマチュア劇団で、自分の楽しみのためにやっている芝居が
需要ができて、喜んでもらえるというのは
座員にとってもうれしことなのだと思います。
非常に好評でしたが、中には「死んでいるだけの役」「シルエットだけの役」もあり、
これまた笑いを誘いました。
ささやかながら、思いのほか盛り上がったパーティー、
幹事3人の尽力には、感謝感謝です。
パーティーの最後でも、少しお話しさせていただきましたが
10年の中で、私にとっての一番の転換のきっかけは
3.11でした。
何のために演劇を続けていくのか、
どんな演劇をやりたくて、人からも必要とされているのか
真剣に考えた数か月がありました。
プロを目指すでもなく、
「演劇大好き」というわけでもない人もいる、
足腰悪い人もいる、
価値観が全く違う人がいる、
そんなアマチュア集団のかんじゅく座は
既成のモデル路線がない状態で、独自の道を探すしかないのだ、
単なる仲良しクラブではなく、
老人の自己満足でもなく、
やりたいのは演劇なのだということ、
そこから離れてしまったら、
やりたいこととどんどん遠ざかってしまう・・・・
もっと社会に絡んで、関わって、つながってゆける演劇をやりたいと思いました。
あの考え続けた数か月を経た後は、
劇団内のいざこざがあっても、トラブルがあっても
それほど気にならず、迷いなく続けてくることができました。
かんじゅく座の旗揚げ準備から、今に至るまでを知っている人間は
私だけになってしまいました。
この10年のすべてを共有できる人がいないことに、
少し寂しさを感じることもありましたが
今日は、節目節目でかかわってきた皆さんと、
思い出深い公演を振り返り、懐かしさを共有することができました。
共にした時間の長さに関わらず、
どの人にも感謝してもしきれないほど教えてもらったことがあります。
今日集まってくれた人たち以外にも
山梨から応援し続けてくださっている
ケルンコーヒーさんや、
いつも公演の記事を書いてくださる記者の方がた、
そして、公演に足を運んでくださるお客様たちみなさんに
感謝しています。
どうもありがとうございました。
これからも、明日頑張って生きようと思える舞台を
創ってゆきたいと思います。
みなさま、どうぞ、見守っていてください。
Trackback(0) Comments(1) by 鯨エマ|2016-11-19 22:10
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