ご利用規約プライバシーポリシー運営会社お問い合わせサイトマップRSS

[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

< 次の記事 | 前の記事 >

5本目の音楽劇「断髪にセレナーデ」を終えて・・・

このエントリーをはてなブックマークに追加

千秋楽を終えて、1週間。
育児に専念していた夫が職場に戻り
バトンタッチした私は、
かんじゅく座の引き継ぎ作業をしながら残務処理。
特に支払い関係ではATMに並んでの作業ですが、
子供を抱っこしながらの振り込みが、
けっこう困難で、いっこうに進まないのです。
一日に振り込める限度額が50万円というのが
これまでの「困難」の原因だったけど
今回はそれ以前に、振り込みが2~3件しかできないという事態に・・・
世のお母ちゃんたち、本当に大変なのですね。

ま、そんなことはさておき・・・
音楽劇は今回が5本目でした。
初回は6年前。
当時にくらべて、巷に、音楽劇がやたら増えています!
ほんとうに、多い!

世の演劇が、
音楽に力をもらうようになっている・・・
いや、
音楽に頼っている・・・・?
まあ言いようはいろいろできますが
ほんと、増えてるんです。

なんで音楽劇?
なんで歌う必要があるの?
という質問を時々受けますが
答えは「歌いたいから」というのが一番で、
子供のころミュージカルにあこがれていたくせに
ストレートプレイの劇団に入ってしまったほうが
不思議なくらいなのです。

で、歌うからには「ここで歌いたいんだ」という意味付けも
必要になってきますが
今回は、そこがちょっと甘かったかなという反省があります。

でも、過去の4本になくて、今回できたことは
作品の主題歌を作るということ。
これは戯曲を第3稿まで書いたときに
演出の小笠原さんから「タイトルの歌がほしいね」と言われて
あとからつけたのですが
芝居全体を通してのバランスを考えても
いいタイミングになり、味わい深いメロディーをつけてもらうことができました。
今日もくちづさんでいます。

お客さんが、劇場からの帰りに、その主題歌を口ずさむ・・・・
願わくば、明日も頑張って生きようという活力を見出しながら。

そういう芝居を創りたいと、いつも思っているのですが、
今回はどうだったんだろう・・・・
概してよい感想をいただき、うれしいことに再演して、と言ってくださる方もいました。
中には、アドバイスをくださる方もいました。

今回、私にとって芝居は打ち上げ花火的なものではなく
長く、育てていくものに、変わりました。
今回で幕を下ろすのではなく
修正を重ねながら、育てていくもの。
時事ネタだと、それが難しいように感じますが
湯浅芳子さんという最高のキャラクターは、
長く顕在するだろうと思うのです。
作品を、お客様も含めたみんなで育てる、という意識は
これまでは本当に薄かった気がします。

役者とスタッフには本当に恵まれたので、
自分が10日間しか稽古に出られなかったことが
悔やまれましたが
こうして、作品を育てていくと思えば
寂しくないというか・・・・

これからは、一本一本が今まで以上に貴重な時間になりますが
じっくり、根気よく、練り上げる作業になってゆかなければなあと
思うのです。

初日にいただいたお花が今日枯れました。
花を捨てるときは、気持ちが切り替わる瞬間です。
ちゃんとやらなきゃ・・・・。

Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2016-10-31 00:12

[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

< 次の記事 | 前の記事 >

ゆたりブログ



「ゆたり」は時の広告社の登録商標です。
(登録第5290824号)