稽古楽(稽古最終日のこと)は、たいてい好きな中華屋で飲むか、
がっつりと定食を食べて帰ります。
昨日は稽古場付近にある、年に数回いく、
お気に入りの中華屋で定食を食べることにしました。
明日は小屋入り、スタミナをつけよう、というわけです。
ところが私は貧乏性なので、メニューを開くとついつい食べたいものではなく、
安いものを選んでしまいます。
昨日も一番安い定食を選びました。
それでも、この店は美味しいので、概ね満足なのです。
美味しい中華屋は、たいてい中国人が経営していますが、
ここもそういう本場の方の店です。
さて、注文してまもなく、キッチンの付近から
いいあらそうこえがきこえてきました。
中国語は、けっこうきつく聞こえるもので、
普通に会話していても、喧嘩腰に聞こえることがあるのですが、
この時は明らかに喧嘩でした。
料理が運ばれてきたときには、喧嘩はだいぶヒートアップ。
思わず背伸びして覗いてしまったくらいです。
いやぁ、すごいな、中国人の喧嘩は。
と、感心したのもつかのま、もう、止めに入らずにはいられないほど、燃え上がってしまったのです!!
客は私一人。
つまり、私がとめないと、大変なことになるかも…という状況。
そこで、
「食事してるんで、横で喧嘩はやめてください」
というと、
「ああ、わかたー、わかたーよ。ごめんなさいね」
というのですが、途切れることはありません。
もう、殺人でも起きるんじゃないかというくらいヒートアップしました。
なだめたところでどうにもならなそうなので
強行手段に出ました。
「これ以上喧嘩したら、お金払いませんっ!」
すると、怒りですんごい目つきになっていた男性が、私の前にツカツカやってきました。
やばい、喧嘩をうってしまったか、いや、買ってしまったのか……
店員「なに?」
私「だ、だ、だから、喧嘩やめないと、お金払いませんよ !」
店員「ああ、わかたよ。」
わかってないよね、ぜんぜん。
早く退散するしかない。
早食いしてレジのところへ行き、「お会計〜」
「ああ、はらわなくていいよ」
え?
「でも…」
「いらないよ!」
そして、すぐに、喧嘩を続けたのでした。
レジの方に来る気配もなく、私はそのまま帰りました。
若干の罪悪感と、だったら、もう少し高い定食にしとけばよかった、
という小賢しい気持ちと、半々。
まあ不思議なことがあるもんで。
浮いたお金で、育児に専念している夫にお土産を買い、帰路についたわけです。
とにもかくにも、私はいつものスタミナ源を摂って、無事小屋入りしました。
今日は歌だけ稽古。
明日は朝から場当たりです。
しっかり食べて、しっかり寝て、1週間万全の体調で乗り切りたいです。
どうぞ、お楽しみに。
あ、金曜の夜はまだ余裕です。
Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2016-10-18 01:01
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