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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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「断髪にセレナーデ」稽古場に行けない私の稽古場(?)日誌

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海千山千プロデュース公演のお知らせを、
やっとできるようになりました。
1年お休みしたというのは初めてなので
再開がすご~~~くうれしいです。

が!!!!

私は体調管理のため主宰のくせに1月遅れての稽古場入り。
すでにみんなは本読みを終え、立稽古に突入し、
歌なんかどんどん練習しちゃってるという
気が気ではない状況なのです。

まあ、ぶつくさいったところで状況は変わらないので
ここはひとつ、おうちで静養しながら
みなさんの稽古場レポートを頼りに
こうしてブログ宣伝に徹するとします・・・・

今回、私は初めて実在の人物を取材して台本を書きました。
ロシア文学者の湯浅芳子さんと、
そのパートナーの宮本百合子さんです。
2人の記録は、今回多くを引用させていただいた
沢部ひとみさんの「百合子、ダスヴィダーニヤ」に詳しくのっていますが
それいがいに、芳子と百合子、それぞれの著書にも
多く書かれています。
それらをならべて、年表と照らし合わせながら読み進めるのは
時間のかかる作業でしたが、
とくに百合子の小説は、二人のことを客観的に観察する目がするどく
非常に興味深く読みました。

2人の関係は、世間では「同性愛夫婦」といって
話題になりました。
いまでいうレズビアンですね。
私も多くの方と同じように「同性愛」という切り口から、
彼らの取材に入ったわけですが
いろいろ読み漁るうちに、二人が人として
崇高で理想的な関係性を築こうとしていたことを知り
これは、同性愛者に限ったことではないな、と、
誰にでもあてはまる、でも、誰にでもできるわけではない
理想的な愛を求めた二人の出会いと別れの軌跡を読んでいる気がしました。

だから、チラシを作るときには悩みました。
「同性愛」という言葉を、この芝居の宣伝文章につかうのは
おかしいんじゃないかなと・・・・。

「断髪にセレナーデ」は、物語全体はフィクションです。
そのなかに、芳子と百合子の青春時代をノンフィクションで描きました、
でもって、コメディ、にしあがる予定です。
深刻な問題、口にしにくいタブーネタこそ
わらってもらって、日常的なところまで落とし込みたいとおもっています。

チケットの予約をしてくださる方の中には
この二人について興味を持っている方も少なくありません。
生き生きと、あの時代を闊歩したふたりの青春時代を
お客様にも一緒に体感していただければ嬉しいですね。

稽古場から休憩時間の写真が送られてきました。

和服を着ているのが仲野元子さん。
わたしがずっと共演したいと思っている女優さんです。
昨年は同じ公演に出演しながら
まったく絡まなかったあのですが
今回の芝居では少しかかわれるので
とっても嬉しいのです。

ああ、早く稽古場にいきたいなあ。

Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2016-09-15 12:12

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