ご利用規約プライバシーポリシー運営会社お問い合わせサイトマップRSS

[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

< 次の記事 | 前の記事 >

二重国籍、私の場合

このエントリーをはてなブックマークに追加

先日、民進党代表候補の蓮舫さんが
二重国籍だったことが問題になっていたので、
私も久々に自分のことを考えてみました・・・・

アメリカと日本の二重国籍である私は
20歳だったか22歳だったかの時に
「選んだほうがいいらしい」といわれました。
周りから言われただけで、
役所からなにか通知のようなものがとどいた覚えはないのですが
その「らしい」という言葉に根拠もなく反応し
どちらかを選ぼうと思って考えました。

私はNYで産まれたものの
1歳の時に帰国したので生活の記憶はありません。
中学時代にホームステイでオハイオ州に、
そのあと高校卒業後にダンスを習ったり芝居を観るために
たびたびNYを訪れるものの
アメリカに愛着を持つようなことはありませんでした。

なので、多少迷いはありましたが
日本にしようと決めて、アメリカ国籍を捨てるべく
アメリカ大使館に足を運んだのでした。

すると、担当の人が
「罰則がないから持っておけば?」というではありませんか。
「へ?」
国というもの、法律や制度というものについて
まったく何の考えも持っていなかった頃の私は
決まり、と言われることに疑問を抱くことなく従っていたので
これはビックリしました。
それで結局、いまも二重国籍のままです。

あれから、20代の間には、
何度もアメリカへ行き、
ブロードウェイにあこがれ、いずれここで芝居をしよう!などと
夢を抱いた日もありました。
そして、9.11にそんなイメージをひっくり返されました。

いま、どちらか選ぶように、と言われたら
生活の拠点となっていて、さらに今後も住み続けるであろう日本を選ぶでしょう。
でも、永住の地としてどこを選ぶのか・・・・と聞かれたら
それに、私は答えられません。
幼稚かもしれませんが、私は国ではなく
地球の住人でいたい・・・・それが正直な気持ちです。
そもそも国籍にさえ抵抗があり
マイナンバーなんかもってのほか、
それこそ「罰則がないから拒否します」と言っている今の私ですので
「選ぶ」という行為をしないでしょう。

でも・・・・「うまれた」という理由だけで取得したアメリカ国籍。
日本人だというだけである日本国籍。
どちらにも、忠誠など誓ったためしがありません。
二重国籍を非難する人に聞きたいです。
どれだけ、国籍というものが重要で
それを意識して生活しているのかと。
そして、純粋に日本人だと言える人が
今の日本にどれくらいいるのかということも。

Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2016-09-12 00:12

[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

< 次の記事 | 前の記事 >

ゆたりブログ



「ゆたり」は時の広告社の登録商標です。
(登録第5290824号)