今年の夏は、またまた例年に増してはやく、
飛ぶように時間が過ぎてゆきました。
7月と8月は、なかったんじゃないかというくらいです。
でも、ほんとうに深刻な出来事、事件がたくさんあった・・・・
すべてに気を留めていたら身が持たないと思いつつ
時間にまかせて忘れてしまうのは残酷なことも、あります。
8月23日に東京新聞で読んだ記事に
私は3年前に引き戻された気がしました。
伊是名夏子さんの「障害者は四つ葉のクローバー」というコラムです。
(あえて「障害者」という字を使っているのは
当事者ならではの視点だと思います)
骨形成不全症という障害で100センチの身長である彼女が、
3歳と1歳の子供を抱える生活をつづっています。
この、伊是名さんが赤ちゃんのお世話も同時に頼める
在宅ヘルパーを探しているという情報が、私のところにも回ってきたのが
ちょうど上のお子さんが生まれたばかりのころ、3年前だったのでしょう。
万年人手不足なヘルパーですが、
数名の知人が親身に相談に乗っていました。
ただ、「赤ちゃんの世話も頼めること」が理由で
なかなかいい人が見つからないと言っていたのが記憶に残っています。
当時、伊是名さんが「ヘルパーならだれでもいいわけではない、
自分の子供の面倒を見てもらうのだから、あって面接して決めたい」
と、おっしゃっていたことに、意識の高さを感じました。
ところが「この人手不足の時に贅沢だ」なんて怒る人もいて
私は彼女が満足できる生活を送れるようになるのは
さぞ大変なことだろうなあと、思っていました。
(ちなみに、私自身はすでに過労気味でまったくお役に立てませんでした・・・・)
記事によると、彼女はいま10人のヘルパーとかかわりながら、
2児の母として幸せに暮らしてるようです。
こうやって、3年を経て、自分の生活の楽しさを語れるようになったこと、
3年のあいだには、当人にしかわからない辛いことがたくさんあったのではないかと思います。
ヘルパーはいつでも充分に確保できるわけではないでしょうから
これからも大変なことは続くと思いますが
ここまで様々なことを克服し、自分で考え、選択してきたその生き方が
今後の武器にもなり、多くの人に希望を与えることにもなっていると思います。
じゃあ、私は・・・・?
私のとってもこの3年は大きかった!!!
プラスばかりではないのですが、
たくさんの選択を迫られた3年だった気がします。
・・・・と、年末じゃあるまいし、あえて振り返るような時期ではないのですが
他人の3年間をおもうことをきっかけに、
この早すぎた夏を、ただ「早かったね」じゃなくて
大事なことを見落としていないか、省みることができると思いました。
伊是名さんのコラムは8月30日にも掲載されるようです。
よかったら、東京新聞朝刊でお読みください。
さて・・・・
こちらは、わが家の子供たち。
暑いと、この様です。
この子たちも、3年前はまだいなかったな・・・。
Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2016-08-25 00:12
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