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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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「カラスの声も、しわがれる・・・」幕開きまして・・・

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かんじゅく座10周年公演の幕が開きました。
とはいっても、3チームあるので、初日も3回。
明日は別チームの初日です。
1日目はウグイスチームの初日の後で、カラスチームのゲネ。
2日目はカラスチームの初日と朗読チームのゲネ。
3日目は朗読チームの初日とウグイスチームの千秋楽・・・・
というように、ゲネ、初日とも3回あるので、
スタッフの皆さん、体に鞭打って、頑張ってくれています。

さて、こうして劇場に入るまで
稽古場ではさまざまなシニアなりの悩みを乗り越えてきました。

台詞が覚えられない・・・・にはじまり
(最もこれは解決しているわけではなく、カンペ作っての対応です)
腰痛、膝イタ、家族親族の看病、持病、喘息、孫の世話、仕事との両立・・・・、
かかえる問題は尽きません。
だから稽古の欠席も多く、それでも、代役たてたり、
いろいろと対策をかんがえます。

今年の稽古は、例年に増して大変だったと思います。
昨年も、同じように感じました。
毎年、そう感じているのです。
そして、毎年対策を打つのですが
大変なこと、というのは、年々進化しますので、
楽にはならないのです。

さて、今年も初舞台の方を数名迎えています。
初日の日の開場前に、その方にはみんなで拍手を送ります。
私も劇団時代は、そうやってお祝いしてもらった覚えがあります。
当時は、芝居がうまくいっていなくて、祝ってもらっても
喜ぶ余裕などなく、逆にプレッシャーが増すばかりでした。
でも、時を経てみると、
あの初舞台での経験が、今につながっていると思えます。
祝ってもらったことも、やはりありがたかったなと感じます。
だから・・・・つらい稽古場を乗り越えて劇場までたどり着いた新人さんには
ぜひ、お祝いの言葉を手向けたい、とおもうのです。

その新人のおひとり、76歳のブンさん。
自分の性格をかえたいんだ、という動機で入団なさって、
(なんで今更変えたいのかわかりませんが)
今月でやっと3か月。
まだまだ声も小さいです。
そのブンさんが子供にヤジを飛ばしてからかうシーンで
いつもに増して声が小さかったので・・・・
「ブンさん、もっと、届く声でいってください」
というと、ブンさんは
「あ、すんません。入れ歯が取れそうになっちゃって・・・」
笑っちゃって、怒れませんでした。

どうか、本番で入れ歯を吹き飛ばしませんように・・・・!

Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2016-05-06 00:12

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