3月6日にＷで終了！

鯨エマの海千山千　演劇・映画創作生活

BLOG by 鯨エマ

[鯨エマの海千山千] 記事数：1742

きのう、3月6日は、音声ガイドを担当させていただいていた
劇団銅鑼公演「池袋モンパルナス」の千秋楽であり、
また、1月末から続けてきた音声ガイド制作者養成講座の最終日でもありました。
この２つをドッキングさせてしまったのは、
スケジュール的にはけっこうハードでしたが
実際に公演でどのように音声ガイドをやっているのか、
受講生の皆さんに体験していただくことができ
そして、なんといってもそれを、視覚障害のあるお客様と一緒に鑑賞して
さらに、そのあと、座談会でお互いの意見や感想を言い合える場にできたことは
予想以上に充実したものになったと思っています。

今回は演劇がらみとはいえ、音声ガイドという分野で講師をした
初めての経験でしたが
講師というより、みんなで考えたかったので、
そのような場にはなったかなと、少し安堵しています。
「音声ガイド」に、正解はない・・・・と、思いながら
より良いものを作りたいと、みんな、思っていると思います。

自分の素晴らしいと感じた作品を、別の誰かにも感じてほしいという
そういう純粋に芝居を愛する気持ちが、この音声ガイドというサービスに
つながればと思います。

最終講座での観劇の前には
ガイドヘルプ（誘導）のレクチャーもし、
二人一組になって客席までお客様を誘導する練習をしました。

開場時間になって、実際に白杖をもったお客様と面と向かうと
声のかけ方に迷ってしまう場面もありましたが
各自が一生懸命に接し、話し、考えていたと思います。

終演後の座談会でも、意見が飛び交いました。
私自身、指摘されることにズキズキ胸を痛めつつ
やはり面と向かって言ってもらえることはありがたかったです。
かとおもえば、正反対の意見を言う方もいて・・・・
やはり、正解はないということでしょうかね。

今回は例年よりも音声ガイドの利用者が多く、
あわててＦＭラジオを買い足しに行ったりしました。
それはうれしい悲鳴として、
客席に様々な立場の人が集れることも、うれしく感じました。
劇団員の方が興味をもって下さり、何人か試聴してくださったのも
ありがたかったです。

・・・・・とはいえ、
今回のような面白い芝居にかかわっていると
私もあっち側（舞台）に、行きたくなってうらやましくなります。
わけあって、今年は出演はかないませんが
やっぱり私は舞台に立ちたい人間なんだなと
むかしむかし、演劇を始める前に舞台にあこがれたピュアな気持ちが
すーっと、胸をよぎったのでした・・・・。

失敗もしましたが3月6日は久々に、
ほっとした気持ちで打ち上げに参加することができました。
あすからも、すぐ目の前にある、やりたいことに、コツコツと
打ち込んでゆこうと思います。