演劇鑑賞の「視覚障がい者用音声ガイド作成者、育成講座」
(長いタイトルだね・・・)ついに、始まりました。
一回目の参加者は、20名。
けっこう部屋が暑くなるほどの人数でした。
半分は、1回目のみの見学者ですが
そのうちの何名かが、連続講座に切り替えてくださったのは
特にうれしいことでした。
昨日の1回目は3名の視覚障碍者の方に、視覚障害の状態や
生活のこと、芸術鑑賞するときの悩みなど伺いました。
あまり、一般の方に知られていないことは
「使える時間」という言葉だったのではないでしょうか。
この「使える時間」というのは、障碍者の方が外出や、家事、その他の用事で
ヘルパーを使える時間のことです。
障害の度合いによって、1か月の時間数が決められており
その時間数を超えてしまうと、自費でのヘルパー調達となります。
1か月の予定を立てるときには
たとえば外出なら、それにかかる時間が多いほど、
ほかの外出を控えなければならない、といったことになるわけです。
それから、非常に重要なアドバイスをいただきました。
「とにかく聞きましょう」
障がい者の方に、手を貸すとき、どうしたらよいのかわからない!と思わず
とにかく「聞くこと」。
つまり、視覚障碍者のサポートの仕方をマニュアル化しないということです。
これは、私の副業先でも、よく考えさせられることなのですが、
ほとんどの組織が、介助の仕方をマニュアル化したがるものです。
でも、本当はそれが一番危険で、人間も退化させてしまうんですね。
わかっていることでも、当事者からの話には
説得力がありました。
今回、ゲスト講師を務めてくださった視覚障碍者の3名の方は
会場に出てきてくださるだけで、介助者をつけたり、白状を使ったりと
大変なことなのに、講座の最後までお付き合いくださって、
本当にありがたいことでした。
2回目は2月4日。
参加者の皆さんと知恵を出し合って、音声ガイドを深める作業を
進めてゆきたいと思います。
演劇が、一人でも多くの人の心の糧になるように・・・・。
あ、5回目も単発受講OKです。今からでもどうぞ!
Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2016-01-29 22:10
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