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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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総会終了!

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8月6日、NPO法人シニア演劇ネットワークの平成27年通常総会が
無事に終わりました。

4度目になる今回、いままでと決定的に違ったのは
「座員が参加」したということです。
昨年までは、設立当初の構成員のみで
ことを進めていました。
みな、かんじゅく座の講師や制作など
かかわりのある人ばかりですが、劇団員はいなかった・・・・・
理由はいろいろありましたが
ざっくり言ってしまえば
「座員が運営に携わると、いろいろ面倒な問題が起きる・・・?」
という不安があったことは否定しません。

しかし同時に、「本当にそれでいいのだろうか?」
という思いもありました。

そこで今年、理事が変わることもあって、
組織の在り方を見直したいと思いました。

障がい者運動において
「私たちのことを私たち抜きで決めるな」という
名言があります。
まさに、この通りだなと思ったわけです。
「高齢者劇団のことを、高齢者抜きで決めるな」というわけです。

劇団というところは、カルチャーセンターとは違って
一人一人の構成員は、主体的にかかわっていくべきだと思うのです。
それは、単に運営の裏事情や財布事情を探るということではありません。
未来の展望を持つということ、
どこへ向かっていくのかという指標を共有すること、だとおもいます。
「高齢者」という「人生の問題が山積み状態」世代であるからこそ
仲間がお互いに、気持ちよく活動を続けられるように、
融通し合うことも、その一つです。

そう考えてゆくと、わたし自身もここまで9年の活動を通し
反省すべき点がたくさんあります。
座員にしても、参加してみて、思うところがあったでしょうか・・・
昨日の総会に参加してくれた8人の劇団員が
なにか、少しでも、「かんじゅく座」なり「シニア演劇ネットワーク」なりに
関わる面白さ、問題意識、向くべき方向などを
感じてくれていればうれしいのですが・・・

ただひとつ、私が運営するうえで、気をつけていることがあります。
それは、「マニュアルをつくらない」ということです。
組織にトラブルはつきもので、
何か起きるたびにマニュアルや規則を作りがちです。
でも、組織の性格というのは、構成員が一人変われば
その都度、見直さなければならないものだと思うのです。
個性的な人たちを、一色のマニュアルにおしこめないこと、
そして願わくば、問題を問題とせずに、新たな発想のきっかけにとらえてゆければと・・・・

まあ、口で言うのは簡単ですが、
やはりこういうことに気づかせてくれたのは
癌で亡くなった座員や、認知症が進んで稽古場に来られなくなってしまった座員なのです。
人生は自分の努力とは無関係に、思わず方向に進んでいきます。
たった40人の小さな組織ですが
育ちも価値観も、好みも違う私たちが
同じ山を目指すことができるということ、
一緒に感動を味わえるということを、ただ、確認したいのかもしれません。

今日はこれから
みんなで浅草公会堂に「南の島に雪が降る」を観に行きます。
偶然、総会の翌日で私も肩の荷をおろし、
ゆっくりと観劇できそうです。
芝居のあとは、暑気払い、というお楽しみコースです。
いろいろな理由で一緒に行けない人もいるのですが
真夏のひと時、楽しめればと思います。

Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2015-08-07 08:08

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