「マンゴと黒砂糖」久々の上映

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「マンゴと黒砂糖」久々の上映

昨日の新聞に、サイパンに慰霊に行った日本人グループのことが載っていました。
それを取材し、映画にした１１年前を懐かしく思い出しながら読みました。

沖縄の八重山平和祈念館で、６月８日に
私が１１年前に作ったドキュメンタリー映画を上映していただきました。
いまみると、お恥ずかしい編集のダメっぷりですが
当時は精いっぱいでした。

そんな作品をなぜか、発掘して、上映をしてくださって
本当にありがたい限り・・・
資料の展示などもなさるというので、
私は喜び勇んで、
押し入れに眠っている資料を郵送で送りました。

この「マンゴと黒砂糖」という映画は、サイパンから引き揚げてきた人たちの
毎年行っている慰霊ツアーをおいかけたもので
主に沖縄に住んでいる人たちを取材しています。
映像は、南洋群島に咲く「南洋桜」（フレームツリー）をはじめ、
様々な美しい自然を交えながら、移民先での戦前、戦中の苦難、
そして玉砕して、捕虜になった時のことなど貴重なエピソード満載です。

もう、沖縄の人でも、この歴史を知らない方は多くなっているのではないでしょうか。
サイパンではいまも、日本語を話す高齢者がいるのは、
当時の名残なのです。

日本も、移民と言いながら侵略していたわけだし、
そのせいで、地元のチャモロ人たちが、戦争の犠牲になったわけだから、
厳しい見方をする方も、もちろんいるのですが、
当時子供時代の友情を思い出し、再会を懐かしむ方もいます。
私たちはいつも、国や政治、権力の下敷きにされて苦しめられますが
どんなときにも、友情が芽生える可能性はあるのですね。
同じ土地にいれば、共存する努力はできるのです。
そして友情は時を越え、海を越えても、消えることはないのだと思うと
安倍ごときに、いまの平和を侵害させてなるものかと、
メラメラ闘志が湧いてきます。

南洋群島の歴史に、子供たちも興味を持ってくれたのでしょうか。
資料を見てくれている写真も届きました。

歴史は、なぜか、戦いばかりですが、
その狭間にかいまみられる、美しい友情なども感じてくれるとうれしいです。