劇団銅鑼の3月の公演「女たちのシベリア鉄道」で、
いつもは音声ガイドを担当しているのですが、
今年は少し幅を広げ、自称「バリアフリーサービス担当」として
参加させていただいています。
私の作業は、いつもなら、通し稽古がすすんで、
最後の最後のほうでいっきにばたばたと仕上げるのですが、
今回はじめて聴覚障害者の方へのサポートもするので、
この膨大はセリフ量の芝居を、どのように、耳の不自由な方に伝えるか、
試行錯誤しています。
さて、「女たちのシベリア鉄道」について・・・
かなり前ですが、私は作者である森まゆみ女史の
「谷根千」をたびたび購読していました。
手作り感あふれるあの冊子が好きでした。
文庫で出ている彼女の著書「樋口一葉の手紙教室」も、大好きです。
森さんを通して女流作家に出会うと、距離がぐんと縮まるのが不思議です。
今回の作品は、あの、ほんわか、ほのぼのイメージだけでなく、
「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」共同代表を務めていらっしゃるだけあり
日本のみんなへ、政府へ、未来へむけた、力強いメッセージが
いっぱいつまったものになっています。
拝読して、私は勝手に
「ほんとうは、もっと怒りをぶつけたいんじゃないかしら・・・」
なんて森女史の脳内を想像しています。
さらに、歴史上の人物が、今の日本をみたら、
どう思うだろうと、異次元に思いを重ねています。
旅をしたくても、私たちは「時間がない」「金もない」で、
なかなか旅立とうとしませんが
この芝居を見た人は、つかの間、まゆみさんと共に
世界を飛び、いつもより広い視点で日本を眺めることができるでしょう。
できあがりが楽しみな作品です。
お知らせです。
演劇人のためのバリアフリー講座を開きます。
2月20日19時~ 猫の寄り道スタジオにて。
http://kujira-enter.sakura.ne.jp/barrier-free.html
制作さんや、劇場関係者の方々、そして
劇場で受付など手伝う機会のある方には
ぜひ、知っておいていただきたい情報満載の講座です。
ぜひ、ご参加ください。
今日は残雪で、みなさんたいへんでしたね。
活躍してくれた私の靴、ありがとう。
Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2014-02-15 19:07
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