同級生とネット上で再会し、彼女が進めてくれた映画を観に行った。
今日は試写会ということで無料。
タイトルは「かみさまのとのやくそく~体内記憶を語る子供たち~」だ。
公開前にもかかわらず話題になっているのでご存知の方も少なくないと思う。
子どもから胎内記憶を聞き取り調査することで、親子の絆、自分の中に住むインナーチャイルド、
そして根本的な生きることの意味を問い直す映画である。
説教臭さはまるでなく、笑いに包まれた映画上映会だった。
私は、この映画試写会の案内が来た時に、
親しい友人を誘った。
独りで見る勇気がなかったからだ。
この手の映画は子供時代につらい体験のある人間には厳しすぎる。
さらに、私のように、出産のチャンスを逸した人間にとっては
残念ながら罪悪感にさいなまれることが殆どだ。
しかし、友人の都合が合わず、
でもやはり興味があったので、独りで恐る恐る見に行った。
案の定、客席の雰囲気から、大半は子育て初心者のようなママたち。
私はほぼ、蚊帳の外状態であることを認識したのだが・・・・。
果たして114分の上映が終わった後、私は不思議な気持ちに包まれた。
この映画をなるべくたくさんの人に見てほしいという気持ちである。
映画の内容は予想以上であり、同時に予想通りだった。
これは、差別や虐待を受けたことのない人間には
感動のドキュメンタリーだと思うが、
イジメ、虐待などの、つらい状況に置かれた者にとっては、やはり厳しいのだ。
それでも、この映画は、みる人の心を大きく動かすだろうなと思った。
たぶん大ヒット。
私たちの永遠の課題「何のために生まれてきたのか」「なぜ生きるのか」を
わかりやすく、おもしろく、分析する。
たぶん、ここに立ち返れば、社会はもっとよくなるはずだと
昨今の行政に絶望的な気分になっている私でさえ
希望の光を感じた。
「何のために生まれてきたのか・・・」
それを私がここに書いても、陳腐なだけなのだが、
それでも書くと、つまり「人の役に立つために」生まれてきた
ということなのだ。
科学などでは説明のつかない話で
まさに神秘の世界なのだけれど
非常に説得力のある内容だった。
社会運動に参加するようになり、
数々の社会問題が実は、根底でつながっていることが見えてくると
「人は何のために生まれてきたのか」を考えざるを得ない。
たとえ、途中で道をあやまることがあったとしても
充分に軌道修正可能なのだ、
人間はそういう力を持っている。
いま、戦争を起こそうとしている政治家たち、
そして私利私欲に走る議員たちを目の前に、
どうやったら、その心根を変えられるのかと、
ダメもとで考えてみたりする。
それは、デモでも署名でもない、
なにか違う形の働きかけなのではないだろうか・・・・
例えば、感動の体験だったり、内なる自分との会話だったり・・・・・
観念的かもしれないけれど、人の心は力では動かない。
と、いいつつ、私は明日もデモに行く。
居ても立っても居られないからだ。
まさに、力で押し通すようなシュプレヒコールを
明日もやるのだ。
力ずくでやる理由は、
敵の心根を変えていられるほど、時間の余裕がないから。
人は変わる可能性を秘めていながら
そうそう変わるものではないと、思ってしまっているから。
ずいぶん矛盾してますね、私も。
今日の映画は誰かと一緒に観たかったな。
~本日のありがとう~
この短いトピックを、しばらくお休みします。
Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2013-12-03 23:11
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