シニア劇団かんじゅく座が秋の出張公演を行いました。
その第1弾は、毎年お世話になっている新宿区障害者福祉センターです。
私の不安を覆し、会場である会議室には
45人近いお客様が集まってくださり
そして初舞台だった新人さん2人も、堂々とした演技で
(ご本人たちは全く覚えていないくらい緊張したようですが)
無事に、幕を下ろしました!!
演目は宮澤賢治の「ツェねずみ」と大佛次郎の「スイッチョねこ」です。
このポスターは座員のよっちゃんのお手製。
奥方との合作らしいですが、右上の虫の切り絵など、
手が込んでいます。
「ツエねずみ」は、あまり知られていませんが、
イソップのようなお話で、20分足らずのお話です。
これが、けっこう笑えるシーン。
蟻とツェねずみが金平糖を取り合っています。
ちなみに、衣裳も、みんなのくふうを凝らしたお手製。
そしてこれは、ツェねずみが、ねずみとりに、引っかかるシーン。
くさったハンペンをたべて、文句を言っているときに
ふたが閉まってしまうという、哀れな結末です。
「スイッチョねこ」では、虫と猫に扮しました。
これが私の一番好きなシーン・・・
月が出て、一斉に虫たちが泣き始めるシーンです。
お客様は、障害者の方が多いのですが、
センターのご配慮で、手話通訳が付きました。
左の方が、その手話通訳さんです。
私たちはせいいっぱい、全身で表現しますが、
視覚障害の方、聴覚障害の方たちは、
どんなふうに、感じていらっしゃるのでしょう。
笑顔で見てくださっていたのがうれしかったです。
最後に集合写真を・・・
毎年恒例ですが、今回は2名、体調不良と家族の介護で
降板しました。
降板は、本人にとっても、のこされる私たちにとってもつらいことです。
こうして舞台に立てることが、決して当たり前のことではなく、
健康維持と努力と協力の上に成り立つ、
とても貴重な時間なのだと痛感します。
同じメンバーで同じ芝居をする機会は、なかなかないものです。
だからこそ、
1回1回、その日のお客様の前でせいいっぱいやりたい・・・!
帰り道、チャリをこぎながら、そんなことを思いました。
そしてもうひとつ、
こういう発表の場がなければ、私たちは活動が続けられません。
地元の施設の皆さんに、心から感謝します。
あ、これで、終わったんじゃなくてね、
来週、もう一回、Kホームへ出張公演です。
気を引き締めて、エイ、エイ、オー!!
~本日のありがとう~
観に来てくださったみなさん、ありがとうございました!
Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2013-10-01 01:01
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