かんじゅく座は立ち稽古になって、
2本の、似て違う芝居に
頭がぐちゃぐちゃになりながら対応している今日この頃です。
そとは暖かくなってきました。
稽古場の窓から、大きくつぼみが膨らんでいる桜の木を見ると、
今月末くらいには、花見に行きたいなと思うのですが、
TPP参加のニュースを見ると、
ウカウカ酒を飲んでいる気分にもなれず、
ただただ、市民運動の無力さに脱力しそうになります。
世代にかかわらず、社会問題に無関心な人がいます。
私の周りにもたくさんいます。
それは、ある意味幸せかもしれません。
しかし、それでもデモや署名や抗議行動に
無関心ではいられないのは、これ、もう性格なんでしょうか。
彼らの言い分は「だって、(デモに)行っても変わらない。」
なのですが、
困ってしまうのはこれが本当だからです。
なぜ、これほどまでに市民の声が届かないのか・・・
でも、まだ希望は捨てたくない。
苦しんでいる人がいるのだから
そんな社会でいいはずがない、と思うのです。
そうすると、自然に、仲の良かった彼らとの間に
距離ができてゆきます。
このおばあちゃんは、先週の金曜日に首相官邸前に来ていた方です。
脱原発を訴えるため
90歳近いのに、一生懸命演説し、
子どもや孫の将来まで考えて必死に訴えていました。
きりりとした姿はもう脱帽でした。
彼女はきっと、ずっといままでも日本の歩む方向に
関心を持って生きてきたのでしょう。
家に帰ったらどんな生活をしているのだろうと、
ふと考えてしまいました。
週末の寒い永田町に、一人できているのです。
演説後、一生懸命、拍手してしまったワタクシでした。
やはり、きれいな桜を見に行きたいな。
Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2013-03-17 13:01
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