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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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創作劇発表

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久々にかんじゅく座のお話・・・

先月から創作劇をやっている。
稽古の前半は、即興の練習。
後半は、2グループにわかれて、
決められた(アミダで決めた)場所設定で、相談して芝居を作る。
できるだけ、台本を書かないというのが、今回のチャレンジ。

芝居のたびに、「セリフを覚える」こととの戦いが始まる。
これさえなければ、もっとみんなのびのび芝居ができるのかな?
もっと、その場で、相手と本当の共演をするには、
よけいなプレッシャーをかけないようにしたい。

・・・というわけで、
今まで当たりまえと思っていた「セリフを覚える」を、排除してみる。
演出家を決め、イニシアチブを取ってもらう。
構成を決めて、最低限の決まり事で、芝居が進む。

果たして・・・・!?

ホテルのロビーを舞台にした人生模様というSチーム
image
そして、不幸自慢日本一を争うというHチーム。
image

個性的な人ばかりが集まったチームを、一つの方向に導くのは、
予想以上にむつかしかったらしい。
また、ストーリーがあるわけでもないのだが、
どうしても、ずらずらとしゃべり続けてしまうのは
やはり言葉に頼りすぎた今までの芝居の作り方の影響だろうか。

わたし自身は、子供のころから即興やら、創作劇やら、
とにかく、台本を与えられずに芝居を作る機会が多かった。
与えられないと、無理にでも作るしかない。
しゃべらないと落ち着かない。
でも、実は言葉は量をしゃべっても散らかるばかり。
・・・・ということに気が付いたのは
ずいぶん経ってからだけど
かくいう私も、言葉が多すぎて、禍する人間の一人。
それは芝居でも、日常でも。
言葉は量より質、そしてタイミング。

なぜ、こんな創作劇をやったかというと、
いずれ、かんじゅく座が平均年齢90歳になった時のことを考え、
セリフを覚えなくてもできる演劇をやってみようと思ったからだ。
90になってからでは遅いので
今から練習する。
かんじゅく座は、セリフが覚えられなくなっても、在籍できます。
目が聞かなくなっても、耳が遠くなっても、
足元がおぼつかなくても、介助者つけてでも在籍できます。

なんて、悠長に言っていられるのは今だけかもしれないが
できたらすごいよねっ!

~本日のありがとう~
宮城のシニアの福祉劇団鶴亀さんが、
写真と一緒に2万円を送ってくださった。
被災地からお金をもらってしまって、
これでは立つ瀬がない。
なんのこっちゃと電話すると
今回の決算を気にして、さぞ赤字だろうと、
心配してくださったのだった。
2回目の時に使ってもいいから、夜行バス代にして!とおっしゃる。
もう、その気持ちだけで十分なのだ。
まよったけれど、いただくことにする。
2回目の時は、新幹線を使えるようになりたいものだが
宮城には夜行バスで行こう。
先日、仙台の別のシニア劇団から、「うちも出たい」と電話があった。
鶴亀さん、ライバル出現よ!
2年後、また一緒に舞台に立ちましょう!!
心から、ありがとう!

Trackback(0) Comments(6) by 鯨エマ|2011-12-17 17:05

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