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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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終演後の呑みの席は
酷評に見舞われつつも、もりあがった。
演劇をやっている人間にとっては
面白い芝居を見るのも大切だが
まずい芝居をみるのも結構大事・・・と、
以前話してしまったせいだろうか、
かんじゅく座の座員たちと
ビール片手に、ああだこうだと、声高らかに喋り続ける。
お互いに、小1時間で発散し、帰路へ。
私はみなさんを駅の階段下まで見送ったあと
わが愛車、カケル君の待つ、線路沿いの道へ・・・

あ!

わすれたよ、楽屋に鍵。
ああ、なんと!
冷房が寒かろうと思って
持参していた長袖のポッケに
入れっぱなしだったのだ。

だめもとで劇場に戻る。
鍵がしまっている。
あたりまえか・・・
と、そこへ管理人のオジさんが!
もう天使のように見えてしまったよ!!
「すいません、中に鍵を忘れてしまって!」
「はあ・・・」
「あの、あけてくださいませんか?」
「そりゃあ、無理だよ。」
「え?」

オジさんは、鉄のドアをゴンゴン揺すってみている。
そんなことしなくていいから、
早く鍵を持ってきてほしいのに。
「いないよ。」
だからそれは分かってるんだよ~~~
「しょうがないね」
といって、歩き出す。
「え?あけてもらえますか!」
「いや、緊急じゃないからできない。」

これは、緊急ではないのか!!

いかん、私の自転車中心主義、じゃなくて
自己中心主義が顔をのぞかせているのだ。

「緊急ってどんなときなんですか・・・?」
「火事」

ああ、火をつけたい。
っと・・・いかんいかん。
そしてオジさんはいってしもうた。

じつは、以前も下北沢の楽園という劇場を使っていたときに
こんなことがあったっけ。
あのときは、家の鍵だった。
支配人の本多家ご子息の携帯に
立て続けにメールと電話を入れるも
返事はなく
(あとでわかったことだが、この夜、
ご子息も携帯を劇場に忘れていたのだ。)
しかたなく、友人の家に泊まらせてもらった。
仲のよい友達だったが、本番中に自宅で眠れないというのは
なんとも疲れるものだ。

さあ、今回はチャリの鍵。
歩いて帰ろう・・・・という歌は、たしか
敬愛すべき斉藤和義の歌。
しかたなし、歩いて帰ろう
真夏の夜、トボトボと50分。
家にかえって気がついた。
明日の朝も、50分歩くのか。
帰ったら、さすがにばてて、気絶するように眠ってしまった。

毎度の忘れん坊、きをつけましょう、わたし。

~本日のありがとう~
さし入れに、手作りのお弁当をいただく。
楽屋でみんなでいただきました。
ありがとうございました。

Trackback(0) Comments(2) by 鯨エマ|2010-07-11 01:01

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