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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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頼みの衣裳

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稽古の楽日。
2度目にして最後の通し稽古。
衣裳なしでOKということだったが、
着慣れないワンピースを着こなしたく、
わたしは、今日も衣裳付きで稽古。

このワンピが、まさか、ここで日の目を見るとは思わなかった。
昨年の舞台で、
セレブな服を探していたときのこと、
昔バイトをさせてもらっていたお店のママさんが
「昔きていたんだけど・・・」と
もってきてくださったものだ。

品質にこだわる彼女のものなので、
かなり高級なワンピースらしいのだが
お店で使っていたせいだろうか、
チョコチョコとシミもある。
でも、なかなかセンスのあるワンピースなのである。

いくつか候補に挙がった服の中で
好みでいえば、このワンピースが好きだったのだが
グレー1色というのは、いかんせん地味。
それで、お蔵入りとなってしまった。
ママさんは「私はもう、はまらないから。」といって、
そのまま私に下さったのだが
ラフな格好ばかりの生活を送る私に
これはちょっとお上品過ぎる。
第一、自転車に乗れない。

それが今回、「これいいかも・・・」と
思い出して演出家に見せたところ、
一発OK。
モノトーンの寂しさは、共演者Cちゃんの貸してくださった
ネックレスと、手持ちのカーディガンで解消。

この服を着るためには
ストッキングにパンプスという
窮屈な格好にならなければならない。
衣裳以外で、こういう格好はめったにしないのだが
今回は、窮屈さが、私に緊張感を与えてくれている。
身を包む衣裳に、支えられている気がする。

そして、この服をくれた
ママさんの人生を思うと
どことなく、今の役柄に重なる所があり
着ることで、私とは違う人生に
すこし、乗っかれるような気がするのだ。
今回は、オール振付という、今までに体験したことのない演出だったが
それでも私は、心を持って、感情でうごく、人間として
舞台に立っていたい。
「役者なんか、舞台の上で全然違うことを考えているんだよ。」と
いう人もいるけれど、
私はやっぱり、役として、舞台の上で生きたいと思う。

明日から小屋入り。
がんばっていきまっしょい!

~本日のありがとう~
搬出のためのダンボールを探しにコンビニへ。
仕事中のおじさんが雨のなか、物置を開けてくれた。
ありがとうございました。

Trackback(0) Comments(3) by 鯨エマ|2010-07-04 23:11

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