かんじゅくざのメンバーに宿題を出した。
提出されたものの、なんと、心のこもっていることか・・・!
宿題は「役の履歴書」。
公演の配役をしてから約1月たったので、
立ち稽古に入るまでに、役の生い立ちを、
考えてもらうのだ。
考えるだけではなく、文章にかかなければならないので
お忙しいみなさんには、かなり酷な宿題だったかもしれないが
これを、するかしないかでは、まるで違うので
2週間という時間のなかで、書いていただいた。
レポート用紙3枚以上という条件をはるかに超えてくださった方もいる。
ひとりの人間の生きてきた道を
自分のこととして考えるというのは、
時間はかかるものの、非常に充実した作業になるのだろう。
・・・と、信じている。
「履歴書」といえば、市販のあれを思い出すが
「役の履歴書」を何度も書いてきた私にとって、
あの市販のものは、なんと乱暴な書類だろうと思う。
学歴、経歴の羅列。
小さな写真。
お決まりの出身地。
それだけで、まず第一段階のふるいにかけるというのは
あまりにも残酷だと思う。
書類審査は、今の私にも、日常的に付きまとう。
オーディションは、まず、書類審査。
いろいろな宣材写真を用意しているものの
「実物見て判断してくださいよ!」と、いいたくなる。
かけばかくほどに、自分の中で人物が明確になる「役の履歴書」。
ここまで頑張って書いてくださるのだから、
私も精一杯やらねば・・・。
今日は照明さんと打ち合わせ。
舞台の打ち合わせをするたびに
「舞台って狭いなあ」と感じる。
いいアイディアが浮かんだとき
「舞台って広いなあ」と感じる。
さあ、明日もお稽古です。
~本日のありがとう~
私の都合に合わせて打ち合わせの場所までご足労いただいた、
Y氏と、F女史、
ありがとうございました。
Trackback(0) Comments(3) by 鯨エマ|2010-02-04 23:11
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