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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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紫の君

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先月、青年座の創設者であり、
55年間の間、劇団を支え続けていらっしゃった
東恵美子さんがおなくなりになった。
今日は、劇団葬。
昨年から続いているが、劇団を離れて10年になる私でさえ
この言いようのない喪失感。
長年ともに、劇団を支えてきた先輩たちの気持ちを思うと、
なんとも胸が痛む。

初舞台のとき、なにもかもがうまく行かなくて落ち込んでいた私に、
「エマちゃん、元気?」と声をかけてくださった。
「元気なわけがないよ・・・」と、心の中でつぶやいた。
温かい言葉は、私の孤立感をいっそう強くしたが、
同時に大きな救いになった。

紫色が大好きだった。
なにもかも、紫色だった印象がある。
それがまた、よくお似合いで
品があった。

東さんといえば紫、
紫色といえば東さん、
というくらい。
私も大好きな色だが、
紫色のものをきるときは
ちょっと緊張感がある。
心の中でお許しを頂くような
そんな感じ。

たくさんの先輩たちが、
今日は優しく声をかけてくださった。
雪の後の寒さで
心身ともに冷たくなっていたけど、
温かい組織だったなあと
つくづく感じた。

ご冥福を心よりお祈りします。

~本日のありがとう~
山形のK先生、ご丁寧に寒中見舞いをありがとうございました。

Trackback(0) Comments(2) by 鯨エマ|2010-02-02 23:11

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