かんじゅく座の落語&朗読劇発表の日。
おもえば、今年度は、発表の場が増えたこともあって、
夏前から落語ばかりやっていたような気がする。
もう12月だ。
さて、今日は新宿区障害者福祉センターでの発表。
完璧だと、誰かさんからメールで伝えられていた
オープニングの踊り「笑点」のひどいことといったらなかったが
数時間後に本番を迎えるので、
気持ちを落とし過ぎないように、怒るのをあきらめる。
しかし、演技のほうは、上達も見られ、
少しほっとする。
観に来てくれた、振り付けのユッキーが
あとからメールで「みんな上達したねえ」といってきたのは
うれしかった。
恒例のクワナ君の絵もいれた。
手話通訳の方にも助けていただいた。
あの会議室に100人以上のお客様が入ったのも、
うちとしては初めてではないだろうか。
みんな、一生懸命見てくださって
また、職員の皆さんが、設営から尽力してくださって
本当にありがたかった。
みなさんの、終演後の笑顔。
真ん中が、絵描きのくわな君。
さて、みなさんの打ち上げを横目に、倉庫へ。
昨日のバラシででた、リノリウムを頂くことになっている。
ついでに倉庫の整理をした。
あさってのゴミだし準備も完了。
18時半から「助成金フォーラム」へ。
行政刷新会議事業仕分けの対象になっている
文部科学省関係の事業について、
助成金の今後に危機感を感じる人たちのあつまり。
私は危機感どころか、助成金を受けたことがないので、
それ以前の段階なのだが、一応勉強のために足を運ぶ。
いろいろな芸術団体代表の方、制作の方などから、
活発な意見が飛び出していた。
私が心の中で思っていたこと・・・
私はいま、芸術活動と、福祉活動の2足ワラジであるが、
どちらがお金が必要かといえば、
つまり、税金を投入しなければならないのはどちらかといえば、
圧倒的に福祉なのだ。
それは、命に関わるから。
しかし、それでも、文化芸術にもお金がほしい。
継続した活動、人間を育成するための活動にはお金がかかる。
以前、こんなことがあった。
助成金を10年以上獲得し続けている、ある演出家に
どういう申請書を書けばいいのか
その書き方を教えてもらったところ、
「多めに書いておけ」といわれた。
その後も何人かに相談したが
みな、同様に、多めに申請しておくというのだ。
で、その助成金を、申請どうりに使っているのかといえば、
ほとんどが、違う使い道をしているのだ。
私はいままでに自分が助成金をゲットできたためしはないが
助成金を得た公演に役者として参加したことはある。
そのときに、領収書を書いてくれといわれたが、
紙面に金額は書いていなかった。
私に渡した額と、領収書の額は違うのだそうだ。
当時はそれに対して疑問符を投げかける勇気もなかったし、
「そうしていかなければ、成り立たない」という
制作者の声を鵜呑みにしていた。
しかし、これはやはりおかしいと思う。
貧乏性の私が言うことだから
鼻で笑われるのが関の山だろうが
本来、税金を助成金として申請するときの態度が
間違っているんじゃないだろうか。
血税なのだよ。
ほしいなら、必要最低限を申請するべきなんじゃないだろうか。
その演出家は私の書いた申請書を見て
こんなみみっちいことかいて、夢のない申請書には
お金はおりないと言っていたっけ。
いうとおりに、少しボリュームを持たせた予算で書き直したが
それでも申請は通らなかった。
それに対し、彼は、
「有名な人が誰も出ていないから仕方がない」だって。
有名な人が出ているような、贅沢舞台なら
申請しないんだけどなあ・・・・と、思った記憶がある。
なんだか、いろいろなことがあべこべ。
今日の演劇人の会合を
一般の人がみたら、どう思うんだろう。
私たちに、それでも税金をわけてと、
堂々といえる理由は、なんだろう。
個人的には、これからは企業をスポンサーにつけるほうが
世の中のためにもいいと思うのだけど・・・・。
そんなこんなで、ハードな1日は
新宿の店、「のんちゃん」で締めくくった。
さむくて、帰るのが億劫だった。
「家に迎えに来てほしい」と、言いながら
お湯割を飲んだ。
~本日のありがとう~
新宿区障害者福祉センターのみなさま、
お世話になりました。
チラシ作りから、看板から、決め細やかな準備、
心より感謝いたします。
Trackback(0) Comments(2) by 鯨エマ|2009-12-08 00:12
「ゆたり」は時の広告社の登録商標です。
(登録第5290824号)