青年座で大変お世話になったS女史が
突然お亡くなりになり、その告別式に参列。
集まった方々をみて、つくづく、S女史の偉大さを知る。
演劇製作へのご尽力。
これは、劇団にいたころ、先輩たちの言動を見ながら
いろいろと教えられたものだが
今日も改めて、一途な情熱の跡を見た気がした。
葬儀のあとで、青年座の中でもいまだお世話になり続け、
どこまでも信頼を寄せるN氏が
呑もうと誘ってくださった。
13時。
このあと、とてもじゃないけど、バイト先の研修にいくきはしなかったので、
N氏と弔い酒を共にすることにした。
昼間のビールはきくなあ~~~~~。
ナマ3杯ものんじゃったよ。
思い出話はもちろん、最近の仕事の話、
奥様の話など、聞かせていただきながら、
こうして自分がやめた組織の先輩と、
いまも酒を酌み交わせるありがたさをかみ締める。
あらためてS女史の思い出を話すとすれば・・・
私の初舞台は、(仕事としての初舞台)
劇団の財産ともいえる作品の旅公演だった。
金沢の地で、先輩たちが初舞台、初旅のお祝いをしてくださったものの、
私は演出家からのダメをクリアできずに旅に出てしまったので
心はもやもや、今思い出してもあのときの自分への苛立ちは
ほんとうに、「やり場のない」としかいいようがなかった。
そんなとき、私はどんどん萎縮してゆく。
それを見逃さなかったS女史は
「こもっちゃダメ」
と、ぼそっと私に言った。
「わかってるよ、そんなこと」と、心の中で叫んだが、
どうにもできなかった。
今思えば、芝居を一番客観的にみていたのが、
製作のS女史だったのではないだろうか。
ありがたい言葉に、反抗心むき出しだった私・・・・ああ、今は昔。
こういうひとつひとつを、
何で早く気がつけなかったのか、
いまとなってはおそいけど・・・・。
前向きに考えれば、
気がつかせてくれたことで、
やはり「死」というのは
「終わり」ではなく、明日へのメッセージなんじゃないかしら。
前向きにいこう、前向きに。
~本日のありがとう~
組織を離れた私に連絡を下さったHさん、ありがとうございました。
Trackback(0) Comments(2) by 鯨エマ|2009-06-28 01:01
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