新型インフルエンザの影響で、
旅行会社の予約が低迷していると言う。
そういえば、2003年、私がサイパンと沖縄にロケで
出かけなければならなかったとき
サーズがはやって、取材すべき南洋群島帰還者会は、
いつもの半分の参加者、151名だった。
それでも、高齢の方々が151人、
JALをチャーターして行ったのだから
すごかった。
今年のレジャー低迷のもうひとつの理由はボーナス削減だとか。
なるほど、お金がないと、旅行は難しいか・・・・
2003年の南洋群島帰還者会、慰霊墓参のたびについて行って
驚いたのは、その金額だった。
戦前からサイパンに住んでいた人たちが中心のこのツアーは、
平均年齢が70歳代という、慰霊の海外旅行なのだが
参加者は、ほとんどは年金暮らし。
当時17万円近い参加費で、
現地でも食費や自分のレジャーのためにお金がかかり、
さらにテニアンやロタに行くためには、
オプショナルツアーの費用がかかる。
安く見積もっても20万は下らない、
サイパンで、オフシーズンにしては高価な旅なのだ。
それでも、当時代表をしていた宜野座さんは
沖縄をはじめ、全国の仲間たちに呼びかけた。
1年1回だから、故郷に帰ろう。
彼の熱意に、たくさんの人が賛同し、
現地の人たちも、暖かく迎えてくださっていた。
取材でいったわたしは、お金と健康という
2つを工面して、出かけるツアーに
これだけの人が参加することに驚いていた。
長年続いていたのは、
会長の呼びかけのおかげだったのではないかと思う。
会の役員の方々の尽力もあるだろう。
映画の中には、彼のインタビューをいくつもはさんでいるが
中でも印象的だったのは
「行かないと交流ができない」という一言だ。
送金してもダメ、足を運ばないと、真の交流はできない、
という。
教はそんな宜野座さんの葬儀が沖縄で行われる。
足を運べないのが本当に悔やまれる。
「早く結婚すればいいのに。」といっていた宜野座さん、
ごめんなさいね、まだ独身ですよ。
御冥福を心よりお祈りいたします・・・・
~本日のありがとう~
特殊メイク用品を探して、新宿を歩きながら、
衣装の有島さんにガンガン電話を掛け捲りました。
御対応、ありがとうございました。
Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2009-06-12 07:07
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