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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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タクシー

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稽古のあと、芝居のチラシを渡すために新宿まで出た。
西口のロータリー。
夜12時過ぎに、ずらりと並ぶ、空車タクシー。
そのうちいくつかの車の屋根に
「650・深夜割増なし」の文字。

なんと、こんな過酷な労働があっていいだろうか。
深夜の運転にもかかわらず、初乗り650円とは。
私も夜勤をする身だが
たとえそれに体が慣れているとはいえ、
やはりリスクはあるもの。
もともと人間の体は、昼間に活動し、夜は休むようにできているのだ。
この御時世、店も24時間営業を迫られ
タクシーは当たり前のように深夜も走っているが、
これが実は、非常にきつい仕事なのだ。

「生きてゆくために仕方がない」
「仕事があるだけ、まし・・・」
と、悪条件にいつの間にか飲み込まれてゆく。
こんなのおかしい、とおもいながらも、
需要のあるところに人は流れる。
でも・・・・

生きてこそ、仕事ができる。
働けるからだがあってこそ。
そして、自分の体を守れるのは自分だけなのだ。

違う業界にいる私がとやかく言えるものでもないが
どこかで歯止めをかけないと
こんなギリギリの仕事をする人が増えていいわけがない。

今日の東京新聞の経済欄に、
あたらしい栄養ドリンクが発表されていた。
滋養強壮とか、眠気スッキリとか、
需要があるもんだからどんどん売れる。
こういう経済効果も皮肉なものだが
かくいう私も、今日リポビタンDを1本買った。
自分の体だと、つい軽視してしまう。
役者も体が資本。
気をつけなければ・・・・。

~本日のありがとう~
別れ際に
「体をだいじにね。」といってくださったKさま。
とても心に響きました。
はい、大事にします。
ありがとうございました。

Trackback(0) Comments(2) by 鯨エマ|2009-05-22 01:01

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