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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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おいしいエネルギー

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20代前半の頃は
どんなにお金がなくても、キャベツばっかり食べていても
平気でいられた。
「芝居のためなら・・・」と思えば、特にひもじいこともなかったし、
周りと見比べてどう思うこともなかった。
ひと月8万円で過ごしていた時期もあった。(もちろん家賃も入れて)
食えない、飲めない、買えない、の「ないない尽くし」が
ひとつの通り道だと思っていた。

こういうエネルギーは、底抜けの若さがあるときだけのようで、
さすがに30過ぎてからは、精神的にもたなくなってくる。
たまには、おいしいものを・・・と、
そして、なにかエネルギーをもらいに、人と街に繰り出す。

連れて行っていただいたのは、新宿の「鼎」(かなえ)。
よく通る道なのに、この看板には気がつかなかった。
久しぶりに会うS氏には、いつもご本を頂く。
今日も私がとても興味のある分野の本をいただき、
私のほうは、ちゃっかり芝居のチラシを渡した。
以前映画を観に来ていただいたこともあり、
そんな話をしながら呑んだり食べたり・・・・・
とてもおいしかった。

私は自分でも料理をするけれど
酒の肴はまた違う。
お酒がおいしく呑めるような、「もう少し呑もうかな。」と思うような
そして、たべながら喋れる、季節感のある料理。

私のマックス、2合に達したところで店を出た。
帰りに花園神社へお参りに行く。
境内には若者が何人も居た。
ただ、座って休んでいる人、
考え込んでいるような人、
そしてお参りしている人、
敷物を敷いてここに住んでいるような人、
公園や街中とは違う、落ち着いた空気の中
みんな、自分の世界の中にいた。

5円玉がなくて、50円玉。
来月にせまった公演の成功を願って、そして
呼び出してくださったS氏の健康も願い
手をあわせた。
・・・・・・・さあ、帰ろう。

おいしい料理とお酒、
こうやって心置きなく話せる人と呑むひと時が、
やってくる明日へのエネルギー。
さすがに、キャベツだけでは、こういう気持ちの入れ替えはできない。

そういえば、先日も日記に書いた
水野南北さんの著書のなかに
「食べているものが顔に出る」というくだりがある。
肌の曲がり角を過ぎて、10年以上たつのだから
体に入れるものは、気を使ったほうが良いのだろう。
まあ、毎日とはいかないが、
たまにはおいしいもの、旬のもの、手をかけた料理、
いいじゃない♪

~本日のありがとう~
S氏、呼び出してくださってありがとうございました。
御本もうれしゅうございました。
公演終わったら、ゆっくり読ませていただきます。

Trackback(0) Comments(1) by 鯨エマ|2009-05-21 09:09

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