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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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新しく、懐かしい劇場

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下北沢に、また新しい劇場ができた。
スズナリのよこ、以前、映画館があったところが、小劇場にかわった。
シアター711。
本多劇場グループの7つ目の劇場だ。
711が、なんのことなのか、私はまだ知らない。

ここは、昨年まで映画館があった。
シネマアートンという、出版社が運営する映画館だった。
そのときに、私の1本目のドキュメンタリー映画「マンゴと黒砂糖」を
上映させていただいたので、とても、懐かしい場所だ。
レイトショーの枠を頂いた私は、
夜な夜な少ないお客様に挨拶をすべく
足を運んでいた。
2週間のうちの1日、なんと・・・・

お客様が1名のときがあった。
愕然・・・・・。
で、その方にマンツーマンで舞台挨拶した。
あんな体験は、あとにも先にも1度にしておきたい。
演劇でお客様を集めるのも大変なことなのに
映画の宣伝なんて、全くの未開拓地、
手当たり次第に動いたものの
結果として残せなかった、悔しい2週間だった。
そのなかの1日、比較的混んだ夜があった。
たしか、ゲストトークをした日だと思う。
客席に、昔、恋焦がれていた、そして見事に砕け散った、
そのひとが座っていたのだった。

アン、ビ、リーバ、ボーッ!!

胸を張って、挨拶をしたかったのに、
急に恥ずかしくなってしまった。
帰りに戸口のところで
きちんとしたお礼もそこそこ
なんとなく、会釈しかできなかった。

そんな、苦い切ない思い出のある、映画館が
こうし小劇場に変わり、私は客席に座って、
かつて大変お世話になった人の作品を拝見している。

こんな、思い出話にしてかたるほど、遠い昔の話ではないのだけれど
劇場には、芝居や映画を観た思い出よりも、意外とそんな
プライベートな思い出が沢山残っているもので、
わたしにとっての、「劇場」になっている。
ちょうど、昨日見た芝居では、昔の映画の話、映画館の思い出話を
役者がおもしろおかしく、延々と語っていた。
だからなおさら、いろいろ思い出した。

来月は、私も同じく下北沢にて劇場入り。
使わせて頂くのはじめての、OFFOFFシアター。
さて、どんな「劇場」になるだろう。

では、稽古に行ってきます。

~本日のありがとう~
いけるかいけないか、ギリギリの予約だったにもかかわらず
チケットを取り置きしてくださった、O氏、そして制作のMさん、
ありがとうございました。

by 鯨エマ|2009-05-16 09:09

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