初日は、一番あわただしい。
場当たり、ゲネ、本番、その間のわずかな時間に、事務的なこと、
客席つくり、トイレの掃除、スタッフさんのお弁当、
ちょこちょこかかってくる電話の対応・・・
あらゆる雑務を片付けなければならず、
まさに、「猫の手もかりたい」ところ。
せめて芝居はスムースに行って欲しい!!と、
願うのだが、ゲネというのはいつも、
とってもうまく行くか、ボロボロか、
そしてどうちらになっても、
本番はその逆になってしまうパターンが多い。
果して今日は、後者だったので
ジンクスどおりに行けば、本番は成功なのだが・・・
本番前には、当日券を求めて
お客様が劇場の外に並び始めていた。
当日券は7枚用意してある。
なんとか、いらっしゃった方には、全員入場していただきたい。
本日の受付は、外に純平。
まったく慣れていない青年。
お金の管理に美幸さん、毎年手伝ってもらっているが
彼女も本職は女優。
もぎりに、今日は出番のない役者、愛子様、
丁寧な物腰がなによりの武器だが
もちろん不慣れ。
そして、これまた毎年初心でのぞむしか脳がない私が
全般の対応をする。
この、「慣れないカルテット」で、100人以上のお客様を
無事に席に誘導しなければならない。
明日、申し込んでいた方が来ていたり、
キャンセルが出たり、そんなのが予想以上の数でて
なんとか、108席に107人がおさまったのは
定時を5分過ぎたときだった。
さあ、幕が開く、
わたしは、またいつものように、ダメ書きノートを片手に
一番後ろの窪みにたった。
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今回は、今までの2回の公演と違い
一般のお客様が多かったし
私も私が緊張するようなお客様が、前列2列に5~6人座っていたので
ニコニコ対応しながらも、手に汗をにぎっていた。
やばい・・・・!という間のワルサで芝居がはじまってしまったのだが
さすが、これがお客様のパワーというものだろう。
暖かな107人のまなざしは、14人の存在をすっぽりとくるむように
芝居を進んでいった。
お客様に感謝。
私が100言うより、ずっとみんなのモチベーションを上げてくれる、
最高の演出家なのだ。
幕が開くと、私はほっとするはずなのだが、
かんじゅく座の公演に限ってはそうではない。
それでも、私の心配をよそに、
本番はすすんでゆく。
かんじゅく座のみんなには、
照明さん、音響さん、
そして、音楽を作ったひとのこと、
歌の指導をしてくれた人のこと、
ずっとつきっきりで世話を焼いてくれている舞台監督さんのこと、
受付を手伝いに来てくれた人のこと、
みんなのエネルギーを代表して舞台の上にいるんだと、
感じてくれるようになれば、
最高だと思う。
最高の瞬間を、千秋楽まで積み上げてゆけますように!
~本日のありがとう~
忙しい中、来てくださったお客様
ありがとうございます。
客席の空調の調節、努力します!!
Trackback(0) Comments(2) by 鯨エマ|2009-05-01 09:09
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