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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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9分

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9分ちぢまった!!

かんじゅく座の芝居、目標時間は1時間5分。
それが、先回までは1時間31分かかっていた。
絶望的な気持ちになりながら、内心ミラクルを信じ
通し稽古にのぞんだ。
直前の昼休みに、
みなさんからチケットの予約を受け付けていたのだが
新聞に掲載されたおかげもあり、
こちらはどの日も完売に近い。
最終日の昼公演は、争奪のいきおいとなった。

観たいと言っている人がいるのに、席がない・・・
んな、勿体無いことがあってはならないと、
舞台監督に相談する。
果して、私も迷っていた、ベンチ席を1列追加することにした。
客席が増える・・・結果、役者の演技エリアがせまくなり、
客席の前のほうは窮屈になる。
それでもこれを敢行するには・・・・
芝居の上演時間をもっと縮めなければ。

ここちよい観劇環境、
これがなかなかむつかしい。

お客様からのクレームで、一番多いのは、空調。
暖房にしても、冷房にしても、これは本当に難しい。
あつい、寒いというのは、人によって感じ方が違うし
客席のどのあたりに座るかによって、かなり変わってくる。
客席全体にうまく空気を流してくれるエアコンは、あまりない。
満席になると、つまり、人が100人はいれば、
当然室温は上がる。
諸々の条件を満たせる温度を
終演時間まで保つというのは、容易ではないのだ。

・・・・と、空調に文句を言っていても仕方がないので
とんかく、芝居のほうをてきぱきと、
テンポよく
空調の問題なんか、気にならないくらい、
おもしろい芝居をすればいいのだ。
あとにも先にも、テンポ。
闇雲に早くするのではないが、とにかく
せりふを覚えてくれないことにははじまらない。

そう、皆さんに説明したら
いきなり9分、芝居がちぢまった。
ここからあと、もう10分縮めるのは
無理なようでそうでもない。
公演前1週間の、ぐんと伸びるミラクルというのが、
意外とあるものなのだ。
そのためには、役者全員の意識改革が必要で、
意識改革していただくためには
私が稽古場で、みんなを引っ張ってゆくことが必要だ。

先日、さいたまゴールドシアターの舞台を観にいったとき、
役者が本当に演出家を信頼して、芝居を創っているのだと痛感した。
これは、もちろん演出家の手腕、そして知名度がものをいうのだろう。
私には足りないところが多すぎるが、
それでも、あと2回の稽古で
できる限りのことをしなければ・・・・

お客さんが、喜んでくださることが、メンバーの次への意欲になる。
次へつなげられる努力を最後まで惜しまずに、
全員で心を合わせて、もうひと頑張りだぎゃ!

~本日のありがとう~
NHKラジオの夕方ニュースに出演しました。
今回話を下さったディレクターさん、
そして、つたない私の話をうまくサポートしてくださったアナウンサーの方、
ありがとうございました。

by 鯨エマ|2009-04-25 07:07

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