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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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山形with銅鑼さん一座

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劇団銅鑼の旅公演で、盲学校の生徒さんたちが観に来るというので
このたび、初めて地方公演で音声ガイドを使っていただいた。
東京での稽古を1回しか見学できなかったので、
家でビデオを見ながら原稿を作成したのだが、
やはり、本番を観ると、家で作ったものは使えないことが判明。
1日早く山形入りしてよかったわ。
朝昼2回の本番を見てから(学校公演なので、10時開演なのだ!)
夜中、ホテルの部屋で原稿つくりと録音をやり直す。

この、音声ガイドについて簡単に説明すると、
つまり、テレビドラマによくある副音声のようなもので、
視覚障害の方を対象に、イヤホンで片方の耳から情報を流すもの。
舞台はナマなので、副音声も、芝居に合わせてオペレーションが必要になり、
したがって、かならず、現場に行かなければならない。
・・・だけではなく、やはり障害を持ったかたにとっては
鑑賞することと同じくらい、そこまでのアクセスだったり、
劇場での介助に、手助けが必要になるのだ。
そのあたりも、サポートするのが私のバリアフリー活動の目的だ。

さて・・・演目は「Big Brother」
昭和23年の岡山市が舞台だ。
戦後、広島での空襲体験で傷ついた青年と
希望をもてない不良少年の心の絆が出来上がるまでが、
キメ細やかに、丁寧に描かれた大作だ。

このセットは回り舞台になっていて、
このセットだけでも、演劇鑑賞体験の少ない高校生には見ものだと思った。
この面白さを目の不自由な学生たちにどう伝えればよいのか・・・。
前日の夕食のとき、作者でもあり、制作もやっていらっしゃる
小関氏に、相談する。
「終演したら、盲学校の生徒に、舞台の上に上がってもらって
実際に舞台の大きさやセットの手触りを感じてもらいたいのだけれど・・・・」

これくらい、簡単なことだと誰もが思うのだが、
プロの使用するセットであるから
「壊されたらどうするのだ。」とか「危険だ。」とかいって、
実行できないケースがあるのは、覚悟していた。
しかし、小関氏は
「いいですね!」
あたしゃあ、一瞬、彼が神様に見えたよ、もう。
「舞台監督にも話しておきます。」

おもいのほか、トントンと、話が進み、今日の本番の後には
5人の盲学校の生徒さんに、舞台に上がってもらうことができた。
何がびっくりしたって、
裏についているスタッフさんが、非常に協力的な姿勢だったことだ。
小道具のちゃぶ台や、蓄音機を触らせてくれたのは、
きっと、生徒の心にプラスアルファの想いでを作ったに違いない。

銅鑼の皆さんは、こういうところが素晴らしいのだ。
全員が、役者も裏の仕事もこなし、
全員で芝居の企画、稽古、興行をすすめてゆく、
そのチームワークには、舌を巻く。

と、もちろん私はいま、心から絶賛しているのだが、
彼らの笑えるズッコケエピソードについては、
また明日以降、ここで書かせていただきます・・・。
フフフ、こうご期待。

とりあえず、そんな、銅鑼の仲間たち↓
(左から、身長190の植木氏、新婚ホヤホヤの佐藤氏、
作者兼制作兼神様の小関氏、愛すべき心身ともに美しい女優の菊地女史。)

~本日のありがとう~
銅鑼の皆さん、同じ現場にいられて楽しかったです。
ありがとうございました。
そして、山形県の高校生の皆さん
一生懸命観てくださってありがとう!!!
そしてさらに、早朝6:12発の新幹線にのらなければならない私を
モーニングコールで起こしてくれたHよ、
心から、ありがとう。

Trackback(0) Comments(4) by 鯨エマ|2008-10-30 23:11

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