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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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Mの自殺

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今日、Mが自殺した。
25年近くマスコミを騒がせた男は
60歳過ぎて、いまさら、何に失望したのだろうか。
あっけなく・・・・
テレビニュースを見ながら
自殺の罪深さを感じるとともに、
どこか、納得できるものを感じた。

2年ほど前、新宿で行われたトークライブに
Mはゲストで呼ばれていた。
たくさんのマスコミが駆けつける中、
彼は悠々と登場し、ステージに上がった。
最近テレビで観ていた姿より、ずっと色艶がよく
堂々たるものだった。
ナマでMを観たのはこれが最初だ。

このライブは、自称、人助けのGという
私に言わせれば相当、胡散臭い男が主宰する
弱者救済がテーマのトークライブで
始めから終わりまで、ひたすら神経を逆なでするようなトークに
呆れ、怒りながら、私は会場を後にした。

Mは、その晩の私のブログを見つけたらしく、
めんめんと書き連ねたGとMへの批判文に
興味と少しの共感を持ったメールを送ってきた。
メールを送ってきたこと事態に私は驚いたが、
そこからしばらく続いたメールのやり取りの中で、彼の中に、
意外と普通の感覚があることを知り、
結局、彼の制作した映画と、私の創った映画の話をしようと
赤坂で会うことになったのだった。

その日に、マワリの視線を感じながら
Mに聞いた話は、彼自身の幼少時代の話だった。
決して美しい話ではなく、金と名誉に支えられた
子供らしくない思い出話だった。
失礼かもしれないが
話せども話せども、
私の中には親近感などは沸いてこず
どこかゆがんだ価値観に対する恐怖を感じた。
それでも、映画の話はもりあがり、
その後、試写会に招待してもらった。

あることがきっかけで、私はMと連絡を取らなくなったのだが
その後、まもなく平塚のコンビニで万引きが見つかったと
ニュースで見たときには、変わり果てた姿にびっくりした。
「懲りないんだな、この人は。」

Mの自殺でうやむやになること、立ち消えてしまうことは
多々あるだろう。
無罪を主張するならば、最後まで、飄々と生きるべきじゃないか。
殺人と同じくらい、自殺は卑劣な行為だと思った。

~本日のありがとう~
H氏、演劇ワークショップの情報を有難うございます。
勉強します。
しっかりと。

Trackback(0) Comments(2) by 鯨エマ|2008-10-12 02:02

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