かなりの勢いで雨が降る中、千秋楽は幕を下ろした。
短い、本当に短い3日間という公演で
楽しく充実した時間を過ごすことができた。
そういえば、オーディションのときに
マリアーノが何か質問はあるかと聞いてきて、
私はタイトルの意味を聞いたのだった。
「ラ・マレア」・・・・それは潮(うしお)
人生のうねりを表すという。
これを聞いたとき、ぐっと、この企画が魅力的に思えてきた。
今思えば、直感を信じてオーディションに挑み、よかった。
打ち上げでは、マリアーノが制作のY女史に託された
大入り袋を皆に配った。
中に入っている小銭は、早く使ったほうがいいのだというジンクスをまもって
アルゼンチン3人組(マリアーノと、他スタッフ2名)は、
すぐにその小銭を使っていた。
楽園のようなノリの3人は明日、帰国するという。
彼らの残した「最高だった」という言葉は
いつまでも関係者の心に残るだろう。
打ち上げは朝までいることができず、ほろ酔いで関内駅に向かうと
なんと、乗り継ぐべき山手線最終電車は大崎どまり。
久しぶりにやってしまった・・・!
しかし、タクシーに乗ることがなんとなく勿体無く、
雨の中、いけるところまで歩いてみようと、山手どおりをテクテク。
淡々と、ノロノロと、足を運び、いい加減疲れた頃に、
京王線笹塚駅に着いた。
大崎からここまで、3時間。
あともうひと息だ。
帰り着くと、うちの前のゴミ集積所に、ぽつんと
一本の空き瓶が。
ごみ収集の人が、持ってゆくのを躊躇して残したかのように見える。
このゴミやさん、どんな人だろうなあ。
ためらう瞬間が私の脳裏に見えるようだ。
そして、この相田みつおの一言は
3時間歩いて帰ってきた私を包むようだった。
「生きていてよかった。」
これからもどんな「うしお」に、のまれようとも
芝居を続けよう。
~本日のありがとう~
3日間の公演を観に来て下さった皆さん、
遠路はるばる初めての横浜に来てくれたAよ、
本当にありがとう!
Trackback(0) Comments(2) by 鯨エマ|2008-10-07 01:01
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