昨日から短期のワークショップが始まった。
とにかく8月9月は日ごろできない稽古をやってみようと、
あちこち申し込んでいる。
そのひとつ、J氏のワークショップは、
俳優はほとんど参加しておらず、
主婦、会社員、歌手、アパレル会社に勤める方、
などなどなど、都内だけでなく、
地方からもスーツケース片手に集まってきていた。
軽い気持ちで応募したものの、
ひょっとしてすごいことが起こるのかしら・・・。
そのなかのエクササイズ(ゲーム?)をひとつ・・・
一人が写真を見る。
その写真を他の皆に言葉で説明するというもの。
こんな単純なことがなかなか難しい。
右脳で捕らえた感覚を左脳に置き換えるという作業だ。
そして、説明されるほうは、
左脳で受け取った感覚を自分の頭のなかで右脳に流してゆく。
この食い違いの激しいこと激しいこと!
写真を見せて
「ええっ?!」
「ああ!」
「うそ!・・・?」
そして、説明がうまく伝わらなかった私は、悔しさをかみ締める・・・
私たちのイメージするものは結局は記憶の切り張りだから、
どんぴしゃり、全くそのとおりのイメージなどは
できないに決まっているのだけれど、
それでも「え、全然違った。」
といわれると、へこむ。
面白いのはこのあとで、
配られた台本から絵コンテを描く作業。
これは、私も台本を書くときに、よくやること。
それからかんじゅくざでも
イメージする家の間取りを書いてもらったり、
つまり頭の中に映像を作ということを
よくやるのだけれど、
登場人物の顔を書くとなると、これはもう、ひとりひとり相当違うだろう。
ひとつは、煙突掃除の少年の顔。
煙突掃除の人なんか観たことがないけれど、
もうこれは想像の世界で描く。
多分私が書いているのは、
ドキュメンタリー番組などで観た、貧しいスラムのこが働く姿。
今日の稽古で、みんなどんな顔を描いてくるのかな。
ドキドキする稽古。
ワクワクする作業。
さあ、今日も頑張ります。
その前にがん検診。
現実は、いつも目の前に。
トホホ~~~。
by 鯨エマ|2008-08-28 09:09
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