「ゆたり」ゆとりと情緒に満ちた暮らしのエスプリ

稽古後の水分補給

自転車ですから、はい。
マラソンだって、途中で何回も水分補給するでしょう、
それと同じ。
稽古の帰路、脱脂綿のような体に
命の水を・・・・

ということで、まずは出演者の美加と
香港料理の店へ。
美加は生ビアを、ワタクシは冷たいお茶を。
（次があるので、のめんかった・・・）

この、蓮井美加ちゃんは、私とはかれこれ１５～６年の付き合いだが
途中ブランクはあったものの、海千山千にもたびたび出てもらっている
頼もしい女優さんだ。
その間の私の紆余曲折も、公私共に知っているので
もう腐れ縁。

昔、修羅場と化した稽古場をともにした仲で、
そのとき彼女は主役だったのだが
喘息の体をはって、主宰者の私と乗り切ってくれた。
あのときの舞台の混乱は、今でも忘れられない。
「やるんじゃなかった」と後悔した、最初で最後（にしたい）の舞台だ。
しかし、あの舞台がなかったら、私は演出なんて
やらなかっただろう。
まさに、あれは、私にとって、転機だったと痛感する。
大変だったことほど、今思えば貴重な体験だ。
共演者の田畑女史もしかり。
昨年の夏、台本のない戦争の芝居で
大混乱をともにした。
あのときにお互い意見を戦わせたことが絆を深めた。

私は豪快にビアを呑む美加ちゃんに
私生活の、芝居とは関係ない悩みを吐き出し
すっきりして、次の水分補給所へ。

はい、ツールドフランスです。
山を駆け抜ける走者から、勇気をもらうのだ。
帰りはまた、心なしか、ペダルをこぐ足が速くなる。
さあ、人生を駆け抜けろ！
はなも嵐も踏み越えて！
赤信号は飛び超えて！

さあ、明日も頑張ろう。
水分補給の効用でした。

by 鯨エマ｜2008-07-20 03:03