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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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通し稽古

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森田氏が出来上がった音楽を新宿まで届けてくださったので、
受け取りに行く。
新宿の地下歩道は、むっとした熱気でむせ返る。

とにかくあついので、役者は大変だ。
主役の二人には、うまく体力を配分して稽古に望んで欲しいと
おもいながら、
ついついガシガシと稽古をしてしまう。
まあ、集中したほうが暑さなんかは忘れられるのだけど・・・。
今日は初めての通し稽古。
主役はでずっぱり、息をつく間もない芝居なので
どうなることやらと心配していた。
照明、音響、舞台監督そろうなか、
18時開始。

昼間までは抜き稽古で
ああでもない、こうでもない、と細かく演出をつけていたが、
果たしてそれがこなせるのだろうか・・・・
いや、今日のところはまだできなくてもチャレンジさえしてもらえればいいかな。

ところがどっこい、
主役二人に関しては、途中稽古回数の少なかったところに
グラツキはあったものの
思いのほか、ぐんぐんと、芝居を進めてくれた。

終わってみて、「けっこうつながってたけど、どうだった?」と
主人公を演じるKに聞くと
「ああ、大丈夫です。」
だって。
こいつ、意外と本番に強いタイプかも・・・。
この無防備さ、素直さ、十年前の私にはなかったなあ。
一方で、熟年世代の役者も、動き回るシーン、
歌うシーンに、体当たりで取り組んでくださっている。
この力強さ、たくましさ、いくつになっても見習いたいわ・・・。

稽古場で私が味わうものが、実は何よりもお客さんに見ていただきたいもの。
目標に向かって試行錯誤を繰り返す、体と声という武器を使って
最大限の表現を探す作業は、ほんとうに心地よい。

お客さ~~ん!稽古場観に来てよ~~~!
って、無理だよね。

by 鯨エマ|2008-07-14 02:02

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