いよいよ「眠れぬ夜2008」の稽古が始まった。
なぜか、稽古初日はいつも雨のような気がする。
一番荷物が多いというのに
まったくお天道様は・・・ブツブツ。
しかし、愛車は良く働いてくれるので
助かっている。
考えてみればこの大荷物のわずらわしさを知っていてくれるのは、
わが自転車だけだ。
いよいよ5年の付き合いになる。
幡ヶ谷の公民館、よりによって、一番小さな部屋で、窓さえない。
ここに、役者8人(2人お休み)とワタクシが長机を囲んだ。
いま、他の舞台も抱えている方が3名、
マスコミの仕事とも両立し、
バイトで忙しい人もいる。
こういう状況でプロデュース公演の稽古は進んでゆく。
つくづく、劇団にしてしまえば、あらゆる面で楽だろうなあと思うことがあるが、
それが自分に合わないことは充分わかっているので、
プロデュース公演なりに、
皆さんのご都合には、できるかぎり寛容に対応する。
代役をこなす詩織ちゃんは大変だけど
まあ、修行と思って頑張ってちょうだい!
しかし、ふしぎなことに、あっという間に今回のメンバーでのポジションが
決まってくる。
ホームグラウンド外で芝居をすることになる皆にとっても
面白いところなんじゃないだろうか。
初めてご一緒することになる役者さんには、
「普段はどんな人なのかしら・・・」と興味津々。
その一人、津田喬氏はなーんと、4人もお子さんがいらっしゃるそうな。
自称「ことわれない男」
かつて、新聞を6社も購読していたことがあるという。
かといって、消極的な方かといえば、全くそんなことはなく、
稽古後の飲みの席では、しっかりと存在感をアピールしていた。
これから少しずつ、みんなの新しい局面を知ってゆくことになる。
「眠れぬ夜」は初演以来、私の遭遇する様々な状況を巻き込みながら
今回の再演にたどり着いたわけだけど、
新たな配役の皆さんに、力を頂きながら、
固執することなく、視野を広くもって作り上げてゆきたい。
主宰者であるにもかかわらず、6時半から仕事だったので、
お茶で乾杯し、早々に退散。
9時半に仕事を終え、そこからようやく「ホッ!」である。
私のHPを管理してくださっているA氏を呼び出し
新宿で一緒にビールタイムとなった。
活字中毒というA氏が、「死ぬための教養」という本を下さる。
ページを繰ると、1ページ目に
「人間は死にます。」と。
このことを、私たちはいつも忘れている。
忘れているからこそ、生きていられる。
忘れているからこそ、ビールはおいしい。
さあ、頑張っていきまっしょい!
by 鯨エマ|2008-06-04 10:10
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