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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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テレビの向こうの信じられない世界

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テレビニュースを見ていて、
「しんじられない・・・」という場面に遭遇することはしょっちゅうだけど、
さすがに、聖火が消されたというのには、口をあんぐりあけて見入ってしまった。
「まるで、他人事なんでしょ、のんきな日本人ね」
と、言われてもまったく弁解の余地もないけれど、
いまからこんなことでは、
もう北京五輪は本来のオリンピックの目的から
遠いところに来てしまったということは、実感せざるを得ない。

そういえば、「つぶより花舞台」の取材で新橋駅で突撃インタビューをしていたときのこと。
(結局本編では取り上げなかったカットなのだが)
60代の人たちに、これからの生き方についてインタビューをしていた。
偶然にむかし大久保の喫茶店でバイトをしていたときの常連さんと再会し
「お久しぶりです~~!」なんてなつかしがった序でに
年齢を聞いたら、60歳!「おお、ジャスト!」ということで、
取材に協力していただいた。
「お仕事は何をしているんですか?」
「まあ、いろいろだね。広告の仕事をしていたからその関係でいろいろ。」
「今はどんなことをなさっているんですか?」
「北京五輪を阻止する運動。」
「え?」
「平和の祭典にふさわしい国なのかどうか、冗談じゃないからね。」
「あ、はあ・・・」
「これ、はい(と、私に名刺を出す)」

日の丸が書いてある名刺だ・・・。

「(あ、こういう方なんですか。全然しらなかった・・・。)
 あ、ええと・・・趣味とかはあるんですか?」
「いまは、これね。」
といって、手に持っていたもの、
それは、むき出しのゴルフクラブだった。

私はゴルフは環境破壊の最たるものだと思っているので
瞬間にして、怒りの感情におそわれ、
さきほどの北京五輪云々という話は忘れてしまったのだった。

しかし、今思えば、こんな、顔見知りの人のなかに
北京五輪阻止をはかる人間がいたのだ。
のんきな日本人には計り知れない、民族の代々受け継いできた感情。
他人事と思っていてはいけないのだが
ただ、見ているしかできない私。
ゴルフで地球を汚しながら、運動に積極的に参加する人。
パリでは、ポリスと同じ服を着て変装してまで
聖火を消そうとする人・・・・。

私はどこにいたらいいんだろう。
ちなみに目下、私自身の問題は、7月の公演だ。
のんきでほんとうに、もうしわけない・・・。

by 鯨エマ|2008-04-08 10:10

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