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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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怒涛の初日、幕あがったが・・・!

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初日というのは、どんな芝居でもばたばたとあわただしく、
準備が「これで充分」なんていう状態は、
皆無なのだけど、
もちろん、かんじゅく座の場合も準備はぜんぜんたりなくて
もう「えいや!」ってな感じでムリクリ幕を上げたのだが・・・

果たして、初日は満席。
やはり110人なんて入らないじゃん!!
・・・と、いまここで怒ってもどうにもならない。
(劇場はたいてい、キャパを少し多めに記載しているが、
実際にお客様を詰めると、
そんなに入らないことが多いのだ)
車椅子のお客様も含めて99名の方を
定刻までに案内する。

私のお客さんも結構たくさん来ていた。
7月に制作を手伝ってくれるM氏は
私の客入れを見て、「見ておれん」と思ったんじゃないだろうか。
海千山千じゃ、満席になることはまれなので、
なんだか、アタフタしてしまう。

そして、19時、幕は上がった。
ゲネプロでうまく行くと、たいてい本番は落ちるものだが、
まったくそのとおりとなった。
わたしゃあ、音響さんの横の空間に身を潜めながら手に汗を握り、
出トチ(出番を間違えること)、カミカミ(セリフをかんでしまうこと)
せりふ忘れ、アンサンブルのバラバラを、目の当たりにすることとなった。

多分自覚したであろう役者の皆さんが、カーテンコールで
気持ちよく舞台に立つことができないだろうと思っていたら、
なーんと、アンコールの拍手が来てしまった。
「ええええっ!?」
アンコールの練習なんか、やってないんだけど!!
で、適当にバラバラと舞台に並んじゃったものだから、
どうしようもなく様にならないカーテンコールをやってしまった。

アンビリーバボー・・・・・

ねえ、役者の皆さん!!これで、良かったなんて思っちゃわないでね!と
私は心の中で叫びながら
お客様方を見送ったのだった。

駆け抜けた3ヶ月が、ようやく初日の幕を下ろし、
チケット清算で懸命に計算をしている美幸さんやこうこちゃんを横目に、
私ははやくビールにありつきたいと思っていた。
T新聞の記者が来てくださっていて、
スタッフも一緒に神楽坂の店になだれ込んだ。

ああでもない、こうでもないと騒ぎながら久々に
味のするビールを飲んだ。
(先日も映像の方の打ち上げで少し飲んだのだが、
とにかく次の稽古に寝坊で遅刻しないように、
チビチビのんでいたからまったく味わえなかったのだ)
その席で音響さんいわく
確実に、昨年よリ、私の要求が高度になっていると。

たしかに。

本番の稽古でまで、皆さんに随分怒ってしまったことをかなり反省した。
アンコールがあったように身内の客はこれで満足してくれるのだ・・・・と
思ってしまうことに、私は両親の呵責すら感じるのだが
それでも、本来のかんじゅく座の目的、
「楽しく芝居をする」ということに立ち返れば、
私が稽古でやってきたことは、あまりよろしくないのだ。

では、今日はB班の初日。
新たな気持ちで劇場に入りましょう。
明日の映画上映に備えて今日は試写もある。
また忙しい1日です。
みなさん、よろしゅう・・・。ペコリ。

by 鯨エマ|2008-04-04 08:08

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