劇団銅鑼の、音声ガイドを作っている。
視覚障害者のための副音声だ。
私自身は目が見えるので、
どのような解説が必要かというのは、
本当に今まで手探りで、モニターを入れながら
試行錯誤を続けてきた。
この音声ガイドを作成するのは、稽古の終盤も終盤、
これ以上、セリフやきっかけが変わらないというところで一気に原稿を書き
録音までやらなければならない。
それを、実際の通し稽古を観ながらあわせて、さらに微調整を繰り返すのだが、
たいていは「繰り返す」ほどの時間がなく、
本番に入っても練習をする状態。
今回は、かんじゅく座の稽古とドキュメンタリーの編集が重なり、
どうにもこうにも、稽古を観にいける回数が限られてしまったので、
銅鑼さんの稽古場にカメラを持ち込み、通し稽古を録画して
それを観ながら家で作成しようと考えた。
でも、結局、連日の夜勤で家にも帰れず、
こうなったら、画面は小さいけど、
深夜の待機時間に、このカメラのモニターを使ってみればいいと思い、
重たいカメラとPCを持ち運んでいるのである。
頑張れ、アタシのチャリンコ!
たとえ、籠がゆがもうとも、オマエは彼是5年、盗まれようと、
撤去されようと、この殺伐とした東京を
私とともに、走ってきたではないか!
・・・と、自転車を励ますふりをして、自分を奮い立たせる。
さてさて・・・・
先日の夜、次の日のラッシュに備えて
今度は仮ナレーション台本をつくらなければならず、
また、夜中にカメラを広げて、いざ、はじめようとしたとき!
ああ!
充電池が半分も減っているではないのよ。
アダプターももっていない。
少しでも荷物を減らそうと、いつものカメラバックから、
カメラだけを取り出したのが悪かった。
とにかく、台本を書き上げるところまでは、
このエネルギーを持たせなければならない。
果たして、最後の一文を書き上げたとき、充電池はなくなった。
そして、見直し、推敲もできないまま、諸先輩方の前で、
私はその仮ナレを読んだのである。
準備の悪さは今に始まったことではないが、
こうして、何とかかんとか、ギリギリ凌いできたことが、結果、
「反省をしない私」「また、同じ事をやってしまう私」を作り上げてしまった。
さすがに携帯の充電だけは、一度痛い目にあったので
いまはきちんと充電のコンセントを持ち歩くようになった。
ところで、次の日、家に帰ってきてカバンをあけると、
なーんと、携帯電話の充電コードが2本も入っているではないの!
しかも、両方ともauで、先端の形も同じ。
あたし、誰のをもって帰ってきちゃったんだろう。
持ち主は多分、すごく困っていらっしゃるだろう。
でもまったく心当たりがない。
しらない、どなたか、すみません。
まだ探していたら連絡下さい。
(って、ここで言っても無駄か・・・)
by 鯨エマ|2008-03-17 11:11
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