某社のお仕事で、子役を8人探す。
来月はこの子達に演技指導をしなければならない。
いつも、年配の方とばかり接しているが、
小学生は果たして言うことを聞いてくれるのかしら・・・?
キャスティングにあたり、同級生の子どもたちに声をかけたが
みなさん結構いい学校へ通っていらっしゃり
映像への出演はNGとか。
そういえば、私の通った学校も、
そういうのはタブーだったなあ。
物心ついたときから女優になることを夢見ていた私は
新聞記事のすみっこに
劇団ひまわり研究生募集の記事を見つけると
こっそり切り抜いたりしていたものだが
もちろん、入団したいなんていえる雰囲気のわが家ではなく、
学校もまた同様。
5年生のとき、クラスメートの男子が街でスカウトされた。
寅さんへの出演を促されたらしかった。
学校中で、すごい騒ぎになってしまって、
結局彼は出演しなかったと思う。
N君・・・当時の私にはそのよさがわからない、
かわいい男の子だった。
今頃は普通のオッサンになっているんだろうか。
さて、30年前には憧れの存在だった子役というものを
いま、大人の目線で見ると、
たしかにかわいくて、明るく、元気。
プロフィールの写真なんかは、どの子も笑顔全開だ。
一人くらい太った3枚目の子がいればと思ったが
なかなか、そういうファニーちゃんはいない。
こういうプロダクションに所属する子どもたちは
結構忙しいらしい。
土日を中心に、いろいろなメディアで活躍するのだろう。
彼らは何を考え、演じているんだろう。
遊ぶように、お稽古事に行くように、
撮影にのぞんでいるのだろうか。
楽しいのかな。
ギャラはもちろん親御さんに入るのだから
仕事という感覚はあるまいに・・・。
使う立場でありながら、休日返上で仕事をする彼らが
少し気の毒になる。
当日は現場で楽しい時間を過ごしてもらえるように
たくさん遊びを考えていこう。
一人一人をきちんと見つめて、
寂しい思いをする子がいないように、
作り笑顔ではなく、自然な笑顔を引き出せるように
私も心を開いてのぞみたい。
余談だけど、先日の舞台で私は小学生を演じた。
34歳にして気色悪いといわれながらも
堂々とやらせていただいた。
今思えば、子どものころ私は
自分が子どもだなんてまったく思っていなかった。
Trackback(0) Comments(2) by 鯨エマ|2008-01-29 02:02
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