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突然の悲報(1)〜チベット遊牧民、強制移住

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悲報は突然やってくる。

「ホジョレはチベット人がため息をつくほど、貧しい村。そこに、小学校ができました。けれど、教師が集まらない。どうか支援の手を差し伸べてほしい」と支援要請を受けたのは、昨年の春。
標高4000mの高地。貧しい遊牧民の村ホジョレに学校ができたものの、宿舎もないために、生徒たちは教室で寝泊まりをしているという。

広大な国土だから、遊牧民の家々は学校から遠く離れているのが常。
だから、チベットの学校は寄宿制なのだけれど、この学校には宿舎もなければ、3度の食事を作る厨房もない。整備不足な学校に、教師は長くとどまることができずに、数日で、あるいは数週間で町の学校へ帰ってしまうというのだ。
しっかりした先生がついて授業をしなければ、子供たちはたとえ学ぶ意欲があっても、どんどん取り残されていく。
「宿舎と厨房があれば、教師が長く留まってくれます。
お願いします。ホジョレの子供たちを助けてください」

子供たちがヒマラヤを超えて亡命しなくてもすむように、本土でしっかりチベットの文化を学んでほしい。そうした願いのもとに、私は仲間とともに即刻
「<アムド教育支援プロジェクト>チベットサポートSHRI」(詳細は是非→http://shri.jp)を立ち上げ、2007年春のアースデーで100円募金をスタート。
その後もチベットに関する報告会などで募金活動を実施。

「チャリティヨガクラス」をヨガの先生と開いたり、『日本で一番売れている会計本』の著者、天野敦之氏とともに、「チベットサポートチャリティ/宇宙につながる会計学とヨガ」を開催したり、また昨年秋には本土の支援先を訪れて、現地の様子を視察したりと、この1年間、この教育支援プロジェクトに取り組んできた。

SHRIは素晴らしい仲間と、心温かな多くの支援者に恵まれ、支援金も目標金額に近づき、宿舎建設にとりかかってもらうため、この夏には現地に赴く予定でいた。

ところが、先週のこと。
本土より悲報が届いた。

ホジョレの遊牧民が強制移住させられるというのだ。
中国政府は青海省のチベット族の遊牧民、10万人を町へ移住させるという。
すでに青海省では4万人の移住が完了。

この10年間に実施される、という噂はあったが、まさかこんなに早く赤紙が来るとは思わなかった。

政府はいったい何を考えているのか。
なぜ、遊牧民を移住させるのか。
ホジョレの学校はこの先どうなってしまうのか。
そして、子供たちは?

この緊急連絡を受けて、詳しい情報を現在、調査中です。

» Tags:チベット,

Trackback(0) Comments(3) by 北澤杏里|2008-02-24 12:12

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